みなさん、こんにちは。
副工場長のワニオです。
工場管理職になりますと、工場、営業関係なく新入社員の研修や説明などのお手伝いをすることがあります。
コロナ禍になる前になりますが、営業事務の女性が入社した時の話になります。
今日の主人公は
新入女性事務員
Kちゃんです!
(親しみを込めてちゃんで)
Kちゃん紹介
女性事務員の1人がもうすぐ退社になるという事で、事務員募集をすることになりました。
今回は、結構な人数集まって、その中で面接、筆記試験などをしたうえで、2人が採用となりました。
1人は20代後半のおとなしい感じの独身、もう1人は30代前半の社交的な既婚者です。
そう、この既婚者の方がKちゃんです。
Kちゃんは、地方から引っ越してきたばかりでこちらの地理なども全くわからない様子でした、まだ新婚らしく、会社からは電車で4駅ほどの所に住まいがあり。
話では、地元で同じ職場の方と結婚して、Kちゃんは会社を辞め、旦那さんは転勤で2人で関東に来たのだと、その住まいは旦那の社宅のようでした。
引っ越しも落ち着き、周りに友達がいるわけでもないので、こちらで仕事をしながら友達を作りたいという事です。
目がクリクリとしていてとても可愛らしい容姿をしていました。
新人研修
入社後に新人研修があります、私はその研修の場にも参加します。
研修といっても工場見学と、食堂兼会議室でのビデオ(鉄鋼関係)上映、営業部長による新入社員カリキュラムです。
私はまず2人を連れて工場見学に行きます、もちろん女性なので、ただ見るだけといった感じなのですが、一応機械の説明をする私に、いいリアクションで相づちを打ってくれます。
やはり既婚者の方は愛想がいいなと感じていましたが、逆に20代の人は無反応でした。
その後に会議室でのビデオ上映です、私はその様子を横から見ているだけなのですが、Kちゃんはチラチラこちら側が気になる様子です、それに気付いて私が少し話しかけるとビデオそっちのけで話し始めます、私もこんなビデオつまらないだろうなと思ってましたので、これは普通の反応だと。
また、ガッツリ目をガン見して話すので、私が目をそらします。
新入社員歓迎会
入社して研修も終わったころに、居酒屋さんでの歓迎会が開かれました。
営業は全員なのですが、工場は、役職者と参加希望者のみです。
結局、役職以外は、私の部署の部下の2人が参加になりました。
そこには、工場ナンバー1イケメンモテモテN君がいます。
主役は新人女性事務員と営業さんたちなので、工場組は端っこでおとなしく飲んでます。
お店は行きつけの小さい居酒屋でほぼ貸し切りでした。
いつもの事ですが、我々は男同士のくだらない下ネタで楽しく飲んでると、あちらからKちゃんが!
顔色は変わりませんが、酔っているんだろうなということは分かります。
いいですか~ここいいですか~
工場組は5人で1つの四角いテーブルに座敷なので、座布団に座っています。
N君は私の対面に座っていて、その周りは役職者のオッサン連中です、
もちろんKちゃんはN君の横に、ハイボール片手にガッツリ座ります。
しかも座るときに、あぐらをかいているN君の太ももの付け根に手をつき、
って太もものつけ根だよ!
N君の目つきが変わる瞬間です、N君も酔ってます。
N君の横に座るなり目をウルウルさせてジーと見ます、N君はそれに気づきながらも前を向いてます。
なんだこれ、これからなにが始まるんだろう?
みなさーん
みなさんは浮気してますか~
何言ってんだこいつは!
もちろん我々は答えます。
「ぜんぜんしてる、浮気ぜんぜんしてる!」
誰もしてない、ていうか真面目、ていうか工場と家の往復だし、
つまらない男と思われたくなくて大噓!
ですよね~
浮気ってばれなきゃいいんですよね~
この時イケメンモテモテN君は婚姻中です
(どんな波乱万丈の人生なの)
(中国人女性乱入の時はバツイチ独身)
N君に火が着きます。
「俺も、そう思うよ、浮気はばれなきゃ浮気じゃないよな」
そ~、そ~
そうですよね、一緒だ~
いやいやいや、浮気は浮気だからね!
Kちゃんはもう下から舐めるようにN君を眺めて、N君の目を見つめて、目を見開き瞬きをゆーっくりしてます!
これ猫だよ!猫が訴える時の行動だよ!
N君も切れ長の流し目で答えてます。
杉良太郎なみの流し目だよ、遠山の金さんかよ!
私がトイレから帰ってきた時には、KちゃんはN君の太ももの付け根に手を置くどころか、スリスリ動いてるし、N君の男らしいいかり肩にほほを乗っけて目をバッチリつぶってるし。
2人でさっきの会話のリピートです
浮気ってばれなきゃ浮気じゃな~い
「ああ、そうだよ、ばれなきゃいいんだよ」
そんな時間も終わりに近づき
2時間です、帰る時間です。
今日大丈夫!
今日帰らなくて
大丈夫~
N君は「俺はいつでも大丈夫、うちの奴も友達と飲むときは泊りがけだから大丈夫」
お開きの時間ですよ。
さあ帰りますよ~
ガッツリ腕組んどるで、この2人今日がほぼ初対面なんだよ!
みなさんホントにごめんなさい。
私は、
「N君、今日はやめよう、会社の歓迎会だし、ねっ、今日は帰ろう」
ここはパワハラ気味に強く言いました。
もちろんN君は
「はい」
と一言。
私は、お店に頼みタクシーを呼んでもらいます。
タクシーが来たのでKちゃんをN君から引き離そうとしますが、
え~、え~、え~まだ飲みたいんです~
3人がかりでタクシーに乗せて無理無理帰らせました。
Kちゃんはタクシーの窓からこちらを見つめながら
タクシーは走り去っていきました。
その日はそれで終わりましたが、この後Kちゃんが嵐を巻き起こすことになるとは・・・
後日談ですが、旦那さんが自分の話ばかりで、Kちゃんの事を全然かまってくれないそうです、地方から知らない所でさみしさのあまりの行動だと。
そうは見えなかったけどな~
おしまいで~す
コメント