時は1990年
今から32年前、私は16歳で高校1年生です。
中学校の時からずっとオートバイに憧れて、16歳になったらバイク免許を取るぞ~!と意気込んでいたのですが、それにはお金がかかります。
先ずは資金稼ぎです!
新聞の折込チラシ、フロームエー、an、等々アルバイト雑誌を買いまくって探します。
- ガソリンスタンド
- オフィスビルの清掃
- ビル工事の清掃
- 終電後の駅の清掃
- 引っ越し
- 工場のペンキ塗り
いろんなアルバイトをしましたが、高校1年生で初めてのアルバイトが、
ガソリンスタンドです、当時は今よりもガソリンスタンド会社がいっぱいあって、求人も必ずありましたし、時間の融通がききました。
今回は、社会の右も左も分からないひよっこ高校生のガソリンスタンドでのお話です。
タイトルを見て、お姉さんの秘密を知りたくなった人
ガソリンスタンド
面接も履歴書を書くのも初めてでしたが、みんな優しい人たちばかりですんなりいきました。
土曜日の午前中の学校が終わり、午後からが初バイトです。
社員さんが3人いて、1人は所長、1人はベテランじいさん、そして1人がマモルさんという二十歳の人で、この人が私の指導をしてくれました。
この人がカッコイイの、身長も高かったし顔もイケメンです。
私服もカッコイイ※渋カジ系です!
- 渋谷カジュアル系の略語
- 1988年~1991年頃に流行したアメカジからヒントを得たストリートファッション
- 山手線沿線の渋谷界隈の学校に通う男子高校生が火付け役
定番アイテム
- アビレックスのフライトジャケット
- バンソンのライダースジャケット
- ヘインズのTシャツ
- レッドウィングのエンジニアブーツ
- リーバイスのジーパン501
- ラルフローレンのポロシャツ
- ラルフローレンのチノパン(チェック柄でもよし)
- ラルフローレンの紺ブレ
- ローファー
マモルさんは、これに吉田栄作カットです!
もうパーフェクトでしょ、毎週渋谷にナンパしにいってるんだって。
私は、そんなマモルさんと楽しいアルバイト生活を送っていました。
マモルさんはいつも私に「彼女を作れ!」
「彼女いなくちゃ世の中つまんねーぞ」
それまでラブレターくらいはもらったことありましたが、女の子とつきあうなんて考えてもなくて、ただバイクに乗りたかったんです。
とかいいながら!
毎週土曜日は「ねるとん紅鯨団」見てあこがれてました!
「♪男なら立ってゆけ~女はただねて~まて~」
めちゃめちゃハマってました!
「恒例の!たかさ~~ん!チェック!」なんて
今でも伝説ですよね、「ねるとんパーティー」とか「ツーショット」「ちょっと待った」とかね。
32年前ですよ!
私は、断然たかさんロケの方が好きでした。
みなさんはどっちが好きでしたか?
(脱線)
なもんで私も高校生です、彼女を作ろう!
キレイなお姉さん登場
アルバイトも3ヶ月過ぎると一通りの仕事は覚えました。
そんなある時、所長から
明日から新しい子が来るからな!
お前もバイト1人じゃ寂しいだろ!
面倒見てやってな!
私は、マモルさんと楽しくやってるのに、めんどくさいなと思っていました。
マモルさんに憧れて、渋カジの服も買ったし(本物のブランドは買えないからバッタもんです。)
その日、私は学校が終わってバイトに行くと!
マモルさんが私の肩を叩いて『やったな!』って。
そこには、新人さんの女性の姿が!
年は、私の一つ上の17歳、高校2年生だそうで、身長は低めで、ちょっぴりヤンキーのような、髪型はソバージュで茶色です、真っ赤な口紅に香水のオイニープンプンです。
ソバージュとくれば、浅野ゆう子?
違う、ヤヌスの鏡の杉浦幸?
違う、悟空の声の野沢雅子?
違う、千堂あきほ!そうだ!千堂あきほのような感じだが!
う~ん、今もソバージュって言うのかな?
1980年代に流行ったソバージュヘアを現代風にアレンジしたヘアを、
『ネオソバージュ』といい。
従来のソバージュは強めで細かいリッジに比べて、ネオソバージュはもう少し緩めのニュアンスウェーブで仕上げるのが特徴。
見た目ヤンキーっぽいけど、話して見るとそうでもない、これはギャップもえですか?
私は、年上の女の人と接したことがあまりないので、少し戸惑い気味でしたが、マモルさんは「最高じゃねーかよ、つきあっちゃえよ!俺に任せろ!なっ」
マモルさんが言うなら~、なんて私もまんざらでもなくて。
でも仕事は、お客さんと話してばかりで、全然やらない!
もともとこのスタンドには女性店員はいなくて常連のお客さんは、喜んでチヤホヤしてました。
ここは更衣室も女性専用などなくて、順番に使ってまして。
更衣室は事務所の奥に6畳ほどの休憩場(刑事ものの取調室みたいなテーブルとパイプ椅子のみ)そのまた奥に2畳ほどの場所に2段のロッカーがあります、そこは休憩場から見えないようにカーテンで仕切ってあり、ホントに狭くてどんよりしていました。
お姉さんの秘密
お姉さんはちょうど彼氏と別れたばかりだと、マモルさんが情報収集してくれました。
私も、みんなのおぜん立てに乗ってきたのですが!
(正直言って、くっちゃっべってばかりのお姉さんに腹も立ってたけど)
最後のおぜん立てがシフトの帰り時間を同じにして一緒に帰らせるだったようです。
それが良からぬ方向に!
マモルさんが、私とお姉さんに時間だから上がっていいぞ~って言ったので、私はレディーファースト精神にのっとり、お先にどうぞってお姉さんを先に更衣室へ、私は、パイプ椅子に座って待ちます。
また着替えが長いの、イライラしながら待ってると、
「お先で~す」って逃げるように帰っちゃったよ!
まいっかと思いながら。2畳ほどの狭い更衣室に入ると!
アレ!
なに!
くっせ~
めっちゃくっせ~
めちゃめちゃくっせ~
ヤバい!ヤバい!吐きそうだよ!
くっせ~!くっせ~!くっせ~!くっせ~!!
香水と足のニオイがまざって、とんでもないニオイに!!
下水のような?牧場のような?いや、足は足だ、例えようもなく足だ!
たしかにねスタンドは安全靴履いてるから蒸れるのはわかるけど、たった2時間くらいでこんなになるの?
涙でてくるわ、吐気するわ、寒気するわ、立ちくらみするわ!
もしつきあったら、ずっとそれ我慢していくの?
ねえ?カップルってみんな我慢してるの?
大人の男女ってそこ我慢してるの?これ普通なの?
この後から私はお姉さんと時間をずらして帰るようになりました。
だってニオイが鼻について、帰ってからご飯食べられないから。
当時の私は、女性のそういう事は口に出してはいけないと思い今まで黙ってましたが、32年の時を経てカミングアウトさせていただきました。
ちなみにお姉さんとはつきあうこともなく3ヶ月程で辞めていきました。
きっとその後帰る社員さんは、私の足が臭いと思ってたんだろうな~。
でも誰もそのことには触れないのも社会なんだろうな~
そうです!
お姉さんの秘密とは!
足のニオイ
それから私は、街中でブーツを履いてる女性を見ると、臭いんだろうな~と思うようになりました。
(偏見だろ)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
思い出日記ランキング
ポチって頂けると励みになります。
にほんブログ村
コメント