フィットネスクラブに出没!妖怪スリッパばばあ! 後編

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ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

「妖怪スリッパ
ばばあだ!!」

今日も、来とるやないかい!
しかもスリッパで!

昨日、怒られたのにまたスリッパだよ。

今日も昨日と同じ服装です!(脇の下からガンガンに出てるブラは

いつものストレッチエリアで、円柱の背中をストレッチする道具に背中を押し当てて仰向けになり、ボディーを遊ばせてます。



我々はマシントレーニングしながら警戒してます。

スリッパばばあは、見つけましたよ次のターゲット!

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目次

フリーウエイトエリア

フリーウエイトエリアとは、ダンベルが1キロから40キロまで並んでいて、その前にインクラインベンチフラットベンチが5台ほどあるエリアです。

実はね前からなんだけど、ここにずっと喋ってる奴らがいるんです、

2人なんだけど、元々は別で来ていて、どうもバイクの趣味が一緒で意気投合しちゃって喋ってるのよ、しかも両端どうしで、だからこいつらやってるときは、もうそこは使いずらくて、関係なく間に入る人もいるけど、どうも私は嫌で。

今回はそこの奴らがターゲットです。

「やったね!スリッパばばあ!イケ~!」

奴らのど真ん中のインクラインベンチに座ります。

インクラインベンチとは、上半身のトレーニングに有用なアイテムで、シートの角度を調整できるのでいろいろな筋肉に刺激を与えやすく、フラットベンチよりも幅広いトレーニングに活用できる。

初めは奴らも無視して喋ってたけど、

スリッパばばあの攻撃が始まります!

スリッパばばあ最大の武器!

「笑顔です」

こっちが話せば、こっち見て笑顔で相づち!

そっちが話返せば、そっち見て顔で相づち!

スリッパばばあのブルドッグみたいな、垂れたほっぺが振り向くたびにプルンプルンしてます。

スリッパばばあは、一緒に話をしたいんだね?

ばばあはね寂しいだけなんだよね”

野郎たち!スリッパばばあをバイクに乗せてあげなさい!

アレ!

野郎ら、急に真面目にトレーニングやりだしたぞ!

真っ正面向いてアームカール始めたよ!

スリッパばばあ、両サイドをチラチラと笑顔ふりまいて、つま先でスリッパ遊ばせて。

昨日は後輩と大爆笑だったけど、今日は、なんか泣けるよ!

「ばばあ寂しいだよね、いいこいいこして欲しいだけなんだよね!」

スリッパばばあ、しばらく笑顔だったけど、一気に素に戻ったわ、急に10歳ぐらい老けた感じ。

その後諦めたのか、ホームのストレッチエリアに戻って、四つん這いになってお尻を高く突き出す、猫の伸びポーズで休憩。

妖怪

マシンエリア

このジムには、私達の通う前からずっと居るがいて、私よりも5歳上らしいのですが、いつも一人でストイックに追い込んでます。

身体もデカくて、定期的に日焼けマシーンをやってるので、肌は真っ黒。

例えるなら・・・そう!

藤波辰爾だ!ニックネームは
「ドラゴン」

腕なんかめっちゃ太くてラリアットされたら、一発で死ぬよ!

ただ1つ問題があるの!

ドラゴンはね、マシンでトレーニングするんだけど、必ず2台掛け持ちでやるんだよね、

これはホントにダメなやつです、でもだから誰も言えない。

1つのマシンに自分のオレンジ色のタオルを置いてキープしながらの、あっちのマシンでやってるみたいな。

1台1台のマシンにも、ジムで用意したマシン用の汗拭きタオルがあるから、ややこしいのよ。

間違えてそのマシンを使ってしまうと、

「おう!俺んだよ!」っと一括されます。

スリッパばばあ、なんと今回はそのドラゴンがターゲットです。

これは見てる私もひやひやしちゃうな~

スリッパばばあ気をつけてね」

行きましたよ!

ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

今日のドラゴンは隣り合った2台掛け持ちです、もちろん片っ方にはマイタオルを置いて。

ダメダメ!ばばあ!そこはダメだって!!

スリッパばばあ、そのタオルのマシンに座って横のドラゴンに必殺の笑顔

違うよ!ドラゴンは睨んでんの!

ばばあ、なに勘違いしてずっと笑顔で見てんだよ!

ばばあ!

逃げろ!

ダメだ、わかってないや、

あんたもあたしに気があるの的な顔になってるよ。

スリッパばばあ、めっちゃ笑顔で立ち上がって、ドラゴンのマイタオルで自分が座ってた所拭きだしちゃった!

あちゃ~・・・

「おい俺んだよ!」

ドラゴン、ブチギレ!!

やめて~ばばあを怒らないで~

ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

ぴったんペッタン

スリッパばばあ、また笑顔から素にもどって(10歳くらい老けた顔)ブルドッグほっぺをブルンブルン震わせて更衣室に逃げ去って行きました。



いつの間にか私は、ブルドッグばばあ?

違う!スリッパばばあだ

いつの間にか私は、ジムに行くとスリッパばばあの姿を探すようになってました。

しかし、スリッパばばあは、この時間帯の男全てに必殺笑顔で戦い敗れて違う時間に移動していってしまったのです。

私は、あのコントで頭ひっぱたくスリッパを見ると思い出すのです。

スリッパばばあ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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