「お父さーん、どっか連れてってー、ねー連れてってー」
(休みぐらいゆっくり寝かせてくれよ)
「動物園連れてってー」
(お父さんは、毎日働いてるんだぞ)
お父さん疲れてるんだからゆっくり寝かせてあげなさい、奥様のフォローが入ります。
私は心の中で、なんでこんなにイラついているんだろう?子供たちは何も悪いことしてないのに、なにやってるんだよオレ、もう一回連れてってと言ったら行こう。
もう一回言ったら! もう一回!
あれ、もう言わないの、私も引くに引けずそのまま寝てしまい、お昼すぎまでグダグダとして気がつくと奥様が近くの公園に連れていってます、私は自己嫌悪のまま一日が終わります、もちろん悪いのはすべて自分です、分かってます、よく分かってます。
そして反省して次の週は頑張って機嫌よく行くのですが、また次は同じことの繰り返しです。
私は何を勘違いしていたのか、ずっと永遠に子供にせがまれ続けるんだと!
子供は離れて行きます
長男は私が29歳の時に産まれました、次男がその4年後です。
このような週末が続いていたのは長男が3歳くらいからですかね、もちろん私も家族とのお出かけは大好きです、最高に幸せな時間だと思いますが、同時に仕事もいろいろな負荷をかけられる社歴になってきていました、悩むこともいっぱいありました(また嫌な先輩は金曜日の午後あたりにムカつく事言うから)そんな人間にはなりたくないので、私は、週末には宿題を出さないように心掛けています、難題を出すのは考えてすぐ行動できる日にのみ話します。休みに仕事の事を考えて答えが出ても何もできないのでフラストレーションしかたまりません。
お休みは自分の人生を謳歌する時です、仕事は人生を豊かにするものです。
ちよっと話が脱線しました。
そんな日も突然なくなります!
反抗期です、先月まで車の助手席を兄弟で取り合ってたのに急に後部座席になり、買い物にも行かなくなり、リビングにもいなくなりました。私が誘っても素っ気なくなりましたね。
それからは、あの頃を懐かしみもっといっぱい一緒にくっついて出掛けていれば良かったと、後悔しては悲しくなり、お酒を飲んでは思い出し後悔です。
ドラえもんがいてタイムマシーンを出してもらえるなら、子供たちの要望は全部受け入れます、未来の私は48歳でも病気もなく元気に生きているのはわかっているので、精一杯余力を残さず一緒に動き回ってやります、ボロボロになるまで一緒にいます、休みの日は100パーセント君たちの事を考えます。
なんてバカ言ったりして。
ちょっとだけ帰ってきたの
長男も大学生になり車の免許を取りました。
「車の練習したいんだけど、乗ってくれない!」
勿論ぜんりょくで乗ります、と心で思ってますが表情はニヒルにしょうがねぇなぁ風に
(いいよ)
感動です。感動です。感動です。 涙が止まらない!
夜なので晩酌もありちょっぴり酔っているのでネオンの街並みがにじんでみえます。もちろん助手席ですよ。
それから二週間、私と奥様とで順番だったり、弟くんも参加して家族全員だったりと、あの頃の後悔もちょっぴり解けたみたいな幸せな時が訪れました。
上手になってきたみたい?いや!ダメ
もう少しの間下手な振りしててね
お父さんより
コメント
コメント一覧 (2件)
切ないけど考えさせられるコラムでした。「パパ、あそぼう!」「お風呂にいこう!」言われてもぐったりして応えていません…。いつか素気なくなる日が来るのを覚悟して、できる限り思い出つくりしときます。
ミッキバリアさんコメントありがとうございます。どれだけ頑張っても後悔はあると思います。
でも後悔の念こそが愛の証です。