1987年
4月から始まる新たな学園生活
最悪の担任が現れるも、中学からは教科ごとの先生で救われたところもある。
部活動も大会や記録会などを意識した本格的なものに変わり
流す汗は何倍にも増えた。
忘れてはならないのが、人間としての大事な
成長期
いろいろな欲望が膨れ上がるがコントロールできない中学生
そんな精一杯生きている中学生の
お話し
昭和レトログッズ
本物は高くてなかなか手が出ませんがミニサイズなら大丈夫
大人なら出来ます
ガチャガチャフルコンプ
オリエンテーション 一泊旅行
まずは軽~く巻き込まれた恋愛トラブルから。
入学して学校にも慣れた頃、一泊二日のオリエンテーションが開かれた。
場所は千葉県の流山市。
このオリエンテーションは、先生主体ではなく3年生の生徒会役員が主体、生徒が作る生徒のための研修旅行といったところだ。
まだまだクラスメイトもぎこちないなか、生徒会のお兄さんお姉さんが大人に思える、2歳しか変わらないが中学生の2歳はかなり大きい。
泊まった場所は、田んぼの真ん中にぽっつーんと建っている二階建てのマンションのような建物。
まるで刑務所のようなたたずまい、もちろん入ったことはないがそんな感じ。
逃げようものなら、一望できる監視塔から発見されて狙撃、田んぼの真ん中で生涯を終えることになるだろう。
私は逃げないが、この施設はそんなヤバい社会人も新入社員研修として使っているかもしれないと思った。社会の怖さを知る。
私たち1組には、なんと生徒会長の辻本先輩(男子)、副会長なみ先輩(女子)が担当してくれた。
辻本先輩は、無口でニヒルなきつね顔。赤くはないし緑のたぬきもいない。
物静かで控えめだが、必要なことだけズバッと言う、その細い目の奥には知的な何かが潜んでいるようでカッコイイ、さすが生徒会長。
朝の段階で私が好きになった人、それが副生徒会長のなみさん。
私には女子の理想条件が二つある
- お胸が大きい人。できれば片手では持ちきれないほど。
- メガネを外したばかりのメガネ女子のような顔の人(コンタクトも可)
※ややこしいがずっとメガネを外したばかりだよーって顔
なみ先輩は②の顔、①はぺったんこだが年上というアドバンテージでカバー。
説明が難しいが、ショートカットで「ワッ!!」と脅かして「ハッ!!」とビックリした時の顔、目がクリックリで黒目がデカイ、お胸は小さいが黒目はデカイ。
一言でいうと顔洗いたて。
(かわいくてサッパリ)
私は、このオリエンテーション中ずっとなみ先輩にくっついていた。金魚のふんのように。
余談
2人部屋で一緒になった杉本(違う小学校)。
6年生から付き合っている同じ年の彼女と、最近キスをしたらしい。
「ワニオ、キスはいいぞ!女子の唇は柔らかくてぷるんぷるんで気持ちいいんだぜ!しかもな、とろ~んとした目になるんだ、マジで。お前もすればわかるよ」
夜中に並んだベットで語り合った。
最後に女子の唇が触れ合った杉本の唇を触らせてもらって寝る。
その女子は8組にいる。恥ずかしくて顔見られないよ!
だって人差し指で杉本の唇を触った後、自分の唇に押し当てたから間接キッスをしたんだもん(ルン)
終始、生徒会長の辻本先輩は1人でいることが多かった、女子のなみ先輩が私たちの面倒をみてくれたが、私にだけ特に優しかった。んっ、気のせい?
いや!違う、勘違いなどではない!なぜか?
帰りのバスが学校に到着して、みんな降りた後に辻本先輩となみ先輩がバスの忘れ物確認。
降りてくるなり「ワニオくーーん」となみ先輩が私を呼んだ。
忘れ物をしたかなぁ~と思いながらも速攻ダシュで向かう。
「も~しかたないな~忘れ物だよ~」となみ先輩が渡してくれたのは、ひし形に折りたたんである手紙だった。
忘れ物じゃない!
ラブレター!!
バスの降り口で渡された。なみ先輩の後ろには辻本先輩が降りられなくてけげんな表情をしていたが関係ない。心臓バクバクで昨夜の杉本のキス話が頭をよぎる、ファーストキスはメガネを外した時のような顔のなみ先輩なのか?
手紙の内容は、あの時こう言ってくれてありがとうや、あの言葉が嬉しかったなどだったと思う。
次の日から午前中の休み時間になみ先輩が手紙を届けてくれるようになった。
まだまだおバカ男子の私は、クラスの男子に自慢して見せびらかす。みんなもスゲースゲーと言ってうらやましがった。
何がおバカかって、返事を書くことが頭にない、もらって喜んで終わり。どうしょうもない。
そんな日が3日も続いた休み時間、いつものようになみ先輩が手紙を届けにきた時、辻本先輩が泣きそうな顔でなみ先輩に言った。
「俺が悪かった許してくれ、俺はなみがいないとだめなんだよ!なみが好きなんだよ」
あれ? 何? これ何?
なみ先輩は満足そうな顔をしていた、そして言う
「ワニオ君、今までありがとう」顔だけじゃなくて性格もさっぱりしていた。
ことの様子を陰からずっと見ていた、くせ者女子洋子。
「えっ!ワニオ知らなかったの?辻本先輩となみ先輩は付き合っているんだよ!!
オリエンテーションの時は喧嘩中だったみたい」
だから辻本先輩は無口で、1人で、けげんな顔していたのね!ホントはめっちゃ明るくてよくしゃべる人らしい。
なみ先輩
あなたはメガネを外したような顔で
俺を利用したんだ
彼氏を嫉妬させるために
俺の心をもて遊んだ
どうするの?
クラス中自慢してしまったこの空気
ここは南極ですか?
高倉健に置き去りにされたタロとジロとワニですか?
健さんは迎えにきたけど
なみさんはそのあと赤の他人です
3年間赤の他人でした。
ワニオのファーストキスは幻に終わった。
陸上部 エチエチトレーニング
陸上部に入ってよかった。それはガッキとの出会いもあるが、練習がエロいから。
\ガッキとの出会いはこちらからどうぞ/
バルンバルンなお胸のガッキ(推定Fカップ、元祖○乳アイドル細川ふみえと一緒)
そんなガッキのバルンボディーを見るために、部活に行っていたと言っても過言ではない。
ガッキは胸がでかいことをコンプレックスに思っていたようで、走る時は必ず左手でシャツのおなかあたりの布を引っ張って、胸が揺れるのを人に見られないようにしていた。
それができるのはただ走る時だけ、練習メニューによってはそうはいかなくなる。
朝練はまずかるいランニングから、それが終わると10メートルほどの距離を取って、地面に線を引きスプリントトレーニングが始まる。
ここからエチエチトレーニングも始まる。
30㎝の小さいハードルを等間隔に並べて両脚そろえてジャンプ飛び。
これ両手で勢いつけないと飛べません、しかも次のハードルまで距離がないので、
ピョン、ピョン、ピョーンと行かないと飛べない!
ガッキのお胸は暴れん坊将軍!いや違う、ロデオの暴れ馬?じゃじゃ馬?なに?どうでもいい。
人間のジャンプをよく見るとジャンプする前に一度グッとしゃがんでから跳ねているのが分かる。
それを教えてくれたのはガッキのFカップ、Fは大きくてどんくさいからすべての動作に遅れてくる。
ジャンプ前にしゃがむ=Fは元の位置
ジャンプ=Fは下に移動
ジャンプ落下=Fは頂点到達
ジャンプ着地=Fは落下地点に向かう
静止=Fは勢い余って元の位置より重力にもっていかれる
次のジャンプへ=F暴れて手が付けられなくなる
説明したらあしたになってしまうので、ここでやめておく。
私が1番気をつかうのが並ぶ順番だ、ガッキの後ろだと背中しか見えないし、すぐ前だとどうでもいいやつしか見えない。
理想はガッキの3人前!
自分が終わって元の位置に戻って歩いている時にガッキが始まる、私はゆ~っくり歩いて、Fの暴れっぷりを観察。たまに後ろのやつに押されるが「♪そんなの関係ねー!でもそんなの関係ねー♪」小島よしおも同じ経験をしたのだろう。リスペクト。
もうね!これがナンバー1でしょ!
最強エチエチトレーニング!!
今は見なくなったあれです
手押し車
これは足を持っている時も、手で進むときもどっちもエッチ!
ご存じの方もいると思いますが、今はあまり見なくなりました。
ペアトレーニングの種目で、1人が腕立て伏せの体制になり、もう1人は立って両足を持ってあげる、そして腕立ての方が前へどんどん進んでいくトレーニング。
想像しただけでもやばいでしょ!
ガッキが手で進む方の場合
静止=F重力にもっていかれるブラ伸びきる
右手進む=F空いた右腕の下に潜り込もうとする
左手進む=F空いた左腕に移動したいが間に合わない
右手進む=F間に合わない
左手進む=F間に合わない
結果、Fずっと暴れっぱなし、右F左Fのケンカが始まる。
私は、右F見て左F見て目が回る「右ひじ左ひじ交互に見てby2700」このリズムネタはきっとCカップぐらいの人を見てできたのだろう。ガッキのお胸はF交互に見られる余裕はない。
ガッキが足を持つ方も芸術。
両手で進む人の足を腰あたりで抱えているから、びんと胸を張ったきょうつけ姿勢、そこに進む人が右に左へと揺さぶりながら進む。
ガッキだけを見たら、手を下に降ろして背筋を伸ばしてきょうつけ、そのまま身体をイヤイヤイヤイヤ!ッと左右にイヤンしている。でんでん太鼓状態
右イヤ=F左に逃げる
左イヤ=F右に逃げる
右イヤ=F勢い余って左にでん
左イヤ=F勢い余って右にでん
でんでんでんでんでんでん太鼓
まだまだエチエチトレーニングはあるが、今日はここまで。
続きはまたのお楽しみです。
中学2年生 番長 木村先輩
中学2年生 柔道部エース 遠藤先輩
学校にはヤンキーたちが多数存在している。そして学年ごとに番長の存在も。
もちろん3年の番長がすべてのトップではあるが、それぞれの番長どうし敬意をもって接していた。
そんな中で恐れられていたのが2年番長木村さんだ。
この人は狂犬という名が似合っている。
いつも1人で群れはくまない、一匹狼だから犬じゃないか、狂狼だ!
身長は165㎝といったところ、髪は金髪角刈りまゆ毛無し。
ズボンはちょうちんのように膨らんだ?違うな、もうはかまだ。
靴はトンガッタ革靴。
何が怖いって、顔が傷だらけ。深い傷痕もあればやったばかりの傷もたくさん。
そこにばんそうこうなどはいっさい貼らずにそのままだからすごみが増す。
ただこの人は弱い者いじめをしない、1年生や女子にはいっさい手を出さない、というより相手にしていないといった方が正しい。
しかし3年の番長以外や先生たちには、理不尽にどんどんケンカを売っていた。ケンカを楽しんでいるようだった。
放課後になると校庭に1人で現れる。
部活の先生1人1人にちょっかいを出して、何か言い返せばトガッタ靴で先生を蹴り飛ばしていた。
今なら警察沙汰かも知れないが、当時は日常。
とにかく自分がケンカナンバー1でいたいのだろう。
小6の時に一緒だった仲良しおバカ男子のうち2人が柔道部に入った。
その友達から聞いていた、2年の先輩に市内では有名な人がいると。
名前は遠藤先輩。
身長は170㎝くらいで坊主頭、ガタイはいいがデブではない。
この先輩はとても優しく後輩にも好かれていて、いつもニコニコ大人しいタイプの人だった。
問題が1つ
2年番長木村さんと
同じクラス
事あるごとに木村さんは、遠藤先輩にちょっかいを出すが遠藤先輩は笑って相手にしていなかったらしい。
それも限度がある、人間だもの。
番長VSエース 決闘
きっかけは木村さんが担任を殴ったこと。
このクラスの担任、実は陸上部の顧問。
遠藤先輩は慕っている様子だった、私もエチエチトレーニングにおいては慕っている。
柔道部のやつから情報が入る、今日の昼休み2階の踊り場で決闘があると。
私たちの学校のつくりは建物の両サイドに階段があり3階建て。
1階は廊下を挟んだ両サイドに教室、2階も両サイドに教室があるのだが真ん中のところには教室はなく25メートルプール程の広い踊り場がある、雨の日など部活の練習にもつかっていた。
3階はその踊り場の真上が吹き抜けになっていて、上からの2階の踊り場がよく見える。
昼休みにそこの踊り場で決闘があるようだった。
木村さんもその目立つ場所で遠藤先輩を倒せば気持ちいいと思ったのだろう。
先生たちにも情報は入っていたはずだが、こういう時は知らん顔でいなくなる。きっと木村さんにはみんな手を焼いていたので遠藤先輩に託したのだと思われる。
昼休みになった!
1年生はみんな3階の吹き抜けから観戦、私が行った時にはすでに人だかりがすごかった。
2階の踊り場では土俵程の輪になって内側に3年の番長やらヤンキー、1年スケバン大崎が腕を組陣取っていて、その他の2,3年もごった返していた、ほぼ男子のみ。
円の中心では木村さんが薄ら笑い、対する遠藤先輩は今まで見たことがない真剣でまじめな顔になっていた。
先に手を出したのは木村さん!
バチンと1発パンチが遠藤先輩の顔に入るが、遠藤先輩はびくともしない!
ニヤッと笑ってもう1発殴ろうした時!
遠藤先輩は右腕をつかみ胸ぐらをもってグルンと後ろへ背負い投げ!
バッチーンっとものすごい勢いで飛ばされた!!
木村さんは倒れたままポカンと意味が分からないようす。遠藤先輩とは逆を向いて倒れたからか。
気が飛んでしまったのか、首を左右にくいくい回して立ち上がる。もう笑ってはいない。
立ち上がり勢いをつけて飛び蹴りをする!
遠藤先輩の胸元にヒットするもびくともしない、下半身の力が相当強いのだろう。
逆に木村さんが跳ね飛ばされた!
木村さんはすぐに立ち上がり、殴りかかる!
が、パンチが当たる前に胸元に入り背負い投げ!
すぐに立ち上がり、また殴りかかる!
が、すぐに投げられる。
4,5回繰り返していたが、今までの背負い投げは手加減していたのがわかった。
アドレナリンが出てきた遠藤先輩の動きがキレッキレになった次の背負い投げ!
投げるというより、背中に乗せた木村さんの頭を自分の胸元に引き付けグルンと自分ごと地面に叩き回した!
木村さんの上履きは吹っ飛び、1番遠心力のついた足はすごい音で地面に叩きつけられ、遠藤先輩はそのまま覆いかぶさる。
人間がこんなスピードで振りまわっているところ初めて見た!
そのまま遠藤先輩は押さえ込んで、絞めている。
木村さんはまったく動かなくなっていた。
ブチ切れた遠藤先輩は締めるのをやめない。
周りにいたヤンキーもビビって立ち尽くす。
このままでは死んでしまう!
走ってきてとめたのは3年の柔道部員たち。
それでもキレている遠藤先輩は放そうとしない。
そこに2年生の柔道部員も加わり10人がかりでやっと放せた。
その時の遠藤先輩の顔は真っ赤な鬼そのもの。
そこで見計らったように先生が現れて、みんなを散らした。
我に戻った遠藤先輩は木村さんを起こそうとしたが、木村さんは突っぱねて倒れたままジッと動かなかった。
そして人だかりがまばらになった時、むくっと立ち上がり脚を引きずりながらげた箱に向かう。
3階の吹き抜けにも誰もいなくなったが、木村さんに見つからないようにそっと私は見ていた。
上履きは脱げているし、腰のところを手で押さえ片足を引きずり痛々しい。
交通事故にあったみたいだ。
人は投げ飛ばされただけで、こんなにも身体にダメージを受けるものなのかと。
柔道恐るべしである。
その日から木村さんを見なくなった。
先生たちは喜んでいたのではないだろうか。
つづく
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