あたしエロい?
男たちはみんな言うのよ
エロいねって!
まだ続きますお局様伝説
\お局様との出会いはこちら/
工場日記
本社移転!
今までは、年に数回しか会わなかったお局様(与田さん)。
しかし、本社移転に伴い同じ敷地内で働くことになった。工場のすぐ横に工場事務所と本社ビルが並び、食堂は工場事務二階を共有、車通勤の人は工場の人と同じ駐車場。
与田さんは車通勤(軽自動車)。工場横、車一台分ほどのスペースを縦にズラッと並べる。
(突発的な早退をする時は前の車をすべて移動してもらう、何げなく迷惑)
実はこの並びに私もバイクをとめている。
5時のサイレンと共にみんなは車を出しにくる、その中に与田さんがいてバイクにスタンバイしている私の横を通り過ぎていくのだ。
ただ通り過ぎるわけない、視界に入るまではちんたら歩いているのに。
目が合うとスタート!走り出しスタート!
お胸を激しくシェイクして!
バルン、バルン、バルン、バルンって。
走るっていうより、スキップかな? イヤ 違うな!
研究しつくされた、緻密な計算のもと、お胸を最大限に揺らす走り方だ!
見事な芸術、千円を胸元にはさむべきだったと今も後悔している。
この時間けっこう好きだった…悔しいけど。
営業事務女性陣は、お局様プラス若手2名の布陣で仕事を行っている。
この頃は、時代もあり若手はお局様を崇拝していた様子。
ということもあり、与田さんのふるまいは女帝そのもの。
土曜日の掃除
我が社は第4,第5土曜日午前中のみ営業している、人数もAとB、2班に分けて出勤。
それは営業も工場も一緒だ。
A班、B班は毎年シャッフルされていた、にもかかわらず、毎年私は与田さんと同じ出の班になっている。なんでだろ?
基本土曜日は仕事量も少なく平日にできなかった後片付けをしたりと、まったりした時間がながれていた。
与田さんがくるまでは!!
トルトルトルトル・・・
土曜日は鳴らないはずの私の会社携帯が鳴る!
ワニオさ~ん
ちょっときて~助けてほし~の
営業ビル2階からの呼び出し。
かったるいけど仕方がない、断ったら裏で何言われるかわからないから。
2階に行くとそこには・・・
胸元のバックリ開いた、とにかく薄い生地のワンピースを着た与田さんが掃除機掛けをしていた。
普段は制服を着ているのだが、土曜日は自由らしい(工場はもちろん作業服)。
オッケー バブリー!!
\こんなんで会社くるなよ/
てか、ほぼ裸!!
ブラの線とパンツの線のみに色がベージュ。
私が到着すると、かなりの前傾姿勢で掃除機をスコスコしごいている。
バックリ開いた胸元は、お胸の重みでなおも開こうと努力しているようで、素敵な光景が目の前で繰り広げられていた。
下にぶらさがり過ぎてひょうたんのようだ!
おみごとです
人を呼んでおいて、知らんふりしながら一心不乱にひょうたんを揺らしまくる!
違う!
前傾姿勢で掃除機をかけ続ける!(男性営業社員はシカト)
ひとしきりアピールが終わると、
ワニオさ~ん
いるなら言ってよ~気づかなかった~
もうやだ~
えっ!!あたしのこと見ていたでしょ!
エロい目で~
何も見てないっす!
でも与田さん、エロいっす
(めんどくせーなー)
エロいって言うな~ばか~
この掃除機ね
ゴミいっぱいなんだけど捨て方わかんな~い
家にあるのと違うのよ
んなわけないだろうと思ったが、移転した時に新しく買ったらしい。
サイクロン式掃除機だった。
紙パックのやつ買えよ。
私の家は、両方使っていたのでメンテナンスはお安い御用。
しかたなく掃除機の前にしゃがんで、ゴミのたまったカップを外しキレイにしていると、
また目の前で魅惑のポーズ!
膝を抱えてうんこ座り&髪の毛を耳にかける(浅野温子バリの顔斜め45度目をパチクリ)。
もちろんありあまるお胸は、膝の上から飛び出してこちらを睨んでいる。
メンテナンスOK!
気づくと後ろで与田さんが、こっちこっちと手招きをしている。
営業室を出てすぐ右側にある、2畳ほどの狭い給湯室だ!
ヤバイ!!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
ドアを閉められたら、まったくの密室。そこは与田さんのテリトリー、庭だ。
どうする!
どう逃げる!
どんな噓つく!
あたふたしていると、肩口をギュッとつままれ給湯室の中へ!
お母さん、ごめんなさい。
今まで育ててくれてありがとう
給湯室に引きずり込まれて股間を押さえていると(ガードしている)。
バタンと冷蔵庫を開けて、
ワニオさ~ん
ありがとう~
たすかったわ~
これ、あたしの気持ち!
冷やしておいたから飲んでね
たしかにお胸もSカップ(スーパー)!!
若い子たちは掃除をやりたがらないの、と与田さんが愚痴っていた。
まえは与田さんが掃除機を持つことなどなかったらしい。というより若手が持たさなかったようだ。時代は流れる。
飲み会のサイン
私は見てしまった!!
𠮷原炎上のようなババアの争い
時は、忘れもしない愛知万博が開催された年、2005年。
(現在2023年)
もう18年もたつのですね。
ワニオ(31歳)
与田さん(46歳)
工場事務の小森さん。
38歳(当時)
バツイチシングルマザー(離婚したばかり)、子供2人。
後に営業社員と再婚。
噂では不倫の末の再婚らしい。
こちらも恋多き女。
お胸まな板。
私は見た!!
愛知万博へ社員旅行に行った時のこと、ホテルは1人1部屋のシングル。
私は朝食会場が分からずにホテルの中をふらついていると、なんと営業社員の部屋から2人が出てきた!
テヤテヤの顔で、私と目が合って不自然な咳払い。バカヤロだ。
テヤテヤの顔が異様にムカついた。
小森さんはまだ既婚中の出来事。
それは、工場を定年退職する人の送別会の事。
役のある人ではなかったので、会社としての送別会はなし、仲間うちでの会となった。
幹事を小森さんが担当。
出席者は、営業、工場から数名。(10人くらいはいたと思う)
私は、たまたま当時同じ部署だったので参加した、若い人は私だけだったような気がする。
ショッピングモールの中の居酒屋。
工場の方が少し早く終わったので、小森さんに連れられて先にお店入店、営業社員を待つことに。私は仲の良い人はいなかったので、隅っこにそっと座っていた。
営業軍団到着!
あーーーー!!
ワニオさ~ん!!
いたのね~よかった~
あたしワニオさんの横に
座っちゃおうかしら~
やめて~
主役はおっさんだよ~
与田さんなにしにきたのよ?
この時から感じていた。
与田さんと小森さんの壁のようなものを!
営業事務VS工場事務!!
この女性陣は仕事関係でもいろいろあるようだ。
絶対に目を合わさない。
なら参加しなきゃいいのにとも思うが、与田さんは下町生まれの下町育ちで江戸っ子、情に厚い人なのだ。歓迎会や送別会にはしっかり参加して挨拶をする。そこは姉御肌。
与田さんは座って早々に私の太ももに手を置く。
あう~
飲み会が始まると、気の利いた女性感の出し合いが始まる!
まずは、サラダだ!!
取り皿の奪い合い、そして男性陣に渡し合い!
渡すときは笑顔だが、盛る時の顔ったら…
何回か年上の女性と2人で飲みにいったことがある。
私がトイレに行ってそーっと戻ったときの気の抜けたような、さっきと重力の違う星にいるような顔だ。きっと普段は頑張って顔の筋肉を引き上げているのだろう。
何と言っても壮絶なのは、プチトマトの取り合い!
彩り(いろどり)命プチトマト!
いろどりが女のランクを左右するのだろうか?
プチトマトよ!
あなたは女性を輝かせる存在
赤くなれ!
真っ赤になっておくれ!!
私は楽だった、だって自分が一番の若手だからいろいろ動かなければと思っていたから。
小森さんと与田さんが競うようにおもてなしをしてくれる。
ただ、与田さんは手があいたり、遠くのモノを取る時には必ず私を触る、しかも際どい場所を、そこは抜かりない。
酔えば酔うほど強くなる
byジャッキーチェン
実は与田さん、お酒が進むと変身をする。
まずは、トイレに行きテッカテカの油を塗りたくった肌になり、そしてふたまわりぐらいに太くなぞった唇の外側にはふちどりができて、準備OK!
テーブルに戻り、みんなを注目させてからの、ヘアゴムを口で噛み、相撲取りの髪結いのように髪の毛をたくし上げて、ポニーテールに。
へーんしん!!
完了
今日も、もれなく変身した!
変身すると始まる、「あーん」攻撃。
与田さんが自分のお箸を使って、食べ物を男たちに食べさせる行為。
与田さん&男たちすべてが間接キッス。(コロナ禍では無理)
しかも、勢いがあるし、食べるまで口に押し付けるので、みんな仕方がなく口を開く。
シラフに戻った後の精神的ダメージ半端ない。最強の攻撃。
おいちーでちゅかー
ここでやっちまった!!
小森さんと陰で付き合い中の営業社員に、与田さんの口紅がべったべたについた割りばしで「あーん」攻撃をかましてしまった!
仕方がないっちゃ仕方がない、この2人が不倫中なのは誰も知らないから。
与田さんトイレ中
はあー⤴!?
なにあの人!
信じられない、ばっかじゃないの!!
男性陣下を向く、特に小森さんと不倫中のやつ。
不潔!!
汚い!!
なに、あの真っ赤な割りばし!!
すっごい下品、ばっかじゃない!!
男性陣、与田さんが戻ったらどうなるのかとヒヤヒヤ。私はワクワク。
ご満悦の与田さん、
トイレに行くたびに濃くなる化粧。
シーンとしていることにも気づかずに。
まった~
は~い、次は誰が食べたいのかなぁ~?
ハイ、あ~ん
シーン!!
男性陣、
全力でシーン!!
・・・・・・・
プチン
ねえ!
それやめなさいよ!!
はあ?なに?
ヤキモチなの?
自分の箸でって
汚いからいっているのよ!!
はあ?なに?
男性陣、天を仰ぐ。
私半笑い。
あのね~
あんたガキなのよ!
わかる?
みんなは、あたしの箸で食べたいのよ!
はあ!
みんな迷惑していんじゃん!
わからないの?
はあ?なに?
男性陣、またもや下を向く。
私、笑いこらえる。
こいつら答えがわからなくて、先生に指されないように存在を消しているバカな生徒のようだ!
あんたたち
食べたいのよね
あたしのお箸で食べると美味しさ倍増するって言っていたじゃない!!
はあ?なに?
言ってやりなさいよ!!
無理矢理食べているって!
迷惑だって!
ほら!
あんた!
部屋の温度が下がった!
私、笑いこらえて歯を食いしばる。
あんたたち
なんとか言いなさいよ!!
ほら!!!!
言わないと
わかんないんだからこの人!!
ほら!!!!
・・・・
男性陣、重い口を開ける!!
ワニオに聞いてみな!
えー!!!!!
俺なのー!
いつもは長ったらしい宴会。
今回は速攻終わりました。
その日のことを口に出す人はひとりもいないけど。
この頃には、お局様も若い女性社員に嫌われるようになり、仕事以外では孤立していた。
時代は与田さんを置いて進んでいったようだ。
ひとりで電車に乗って帰る姿が悲しくも思えた。
つづく
ここまで読んでいただきありがとうございました。
思い出日記ランキング
ポチって頂けると励みになります。
にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (2件)
与田さん、何に必死だったんでしょうか?ここまでできる人は自分に自信あるとしか言いようがないですね。もし自分の周囲に与田さんがいたらどうしていただろう?友達にはたぶんなっていない。やっぱり見て見ぬふりすると思います。でも、与田さんは寂しかったんですかね?唯一。職場が男性と触れ合える所だったからのか。与田さんにしか真実はわからないかも。インパクトある女性ですね。
めめ様コメントありがとうございます。与田さんはたわわに実ったお胸で(昭和の表現)、若い頃は、そこいらじゅうの男性を虜にしてきたのだと思います。それもだんだんと周りから一人減り二人減りと孤独になっていったのかもしれません。トイレから出てくるたびにお化粧が濃くなっていく姿は涙ものです。