高校1年生　モテキ到来！　　【第６話】　そして俺は・・・

モテキ

八方美人とは・・・

誰にでも愛想よく振る舞うこと！

人を非難する意味で使われることが多いとか

ダメですか？

誰にでも愛想よくしたら

ダメですか！

ダメかもしれないと悟ってしまった

おバカ男子のお話

１９９０年　高校1年生　夏も終わるころに公開された映画。
このころは、まだ指定席なんてなかったから、並んでから走っていい席確保なんてやっていたんだよな。下手したら立ち見なんてことも。
それが嫌で公開終わりギリギリを狙って観に行ったこともある。

ここ友達と揉めるところ！並んででも早く観て自慢したいやつと、俺のようにゆっくり映画を楽しみたいやつ。あなたはどっち派？

地元には映画館がなくて学校の帰りに学生服を着たまま行って。
18禁は観れないけど。

憧れたよサーファーに、そしてめちゃくちゃかっこよかった加勢大周。

高校時代よく言っていたな「俺はシャイなあんちくしょうだから」って、女子にドン引きされながら。

でも俺はカナヅチだった！
海は怖いし。

海でも陸でも
波には乗れません。

実は、どちらかというと邦画よりも洋画の方が好き。字幕ってなんか大人じゃん。

＼当時、一気にハマった映画はこれ／

もちろん観に行くのは

銀座マリオン

誰ですか？

「ワニオ君だよね！」

俺はワニオだけどあなたは誰ですか？


突然電車に乗り込んできてビックリ。


しかも、色白でボーイッシュ！今までにはないタイプの女の子だ！

な訳ない感じ。目を見ればわかる、トロンとしていない。


でも今日こそは、隣駅から乗ってくるレイコに、放課後会う約束をすると決めたんだから。


他の女子と乗っているところをレイコに見られたら一巻の終わりじゃん。


どうする・・・どうするのよ俺！

座るんかーい！いつもは空いていても座らないけど。

息を切らして大変そうにしていたのは確かだった。女子の焦っている顔ってなんか魅力的なんだよな。これにはなんども騙されてきた。

そういえばミホと同じ制服を着ている。ぜんぜん気がつかなかった。


で、大変って何が！

と言われても俺にどうしろっていうのかな？付き合っている訳でもないし。


その前に、女同士の親友ってあるのかなって思ってしまう汚れた俺です。

待て待て！！


俺がなにをした～！！

血の気がひく！ドンびく。


昨日のデートのことを必死に思い返したけど。


酷いことなんて言った憶えはないし、むしろ女子を否定することは言ってはイケナイと、ホットドックプレスにも書いてあったから、意識してオブラートかぶせまくりだったのに。

＼お母さんが粉薬をくるんでくれたけど飲めなかったな／

なんだか話が訳わからなくなっているぞ。


ってことは、あの時の「友達から」がいけなかったのか。きっとそうだ！


親が怒っているって言われるとビビるよね。


俺は警察に捕まってしまうのかってくらいビビる。

次の駅に

次の駅までは2分！


もう時間がないんです！


ミホの親友はどこまで乗っていくのか？ミホの学校は逆方面だから、降りるとは思うけど。


俺の頭はパニック状態！

＼今まさにワニワニパニック／

あー、めんどくさい！！

なんなんだよ、女の友情か？


俺は何も悪いことはしていないぞ！

次の駅にたどり着く間際にミホの親友は立ち上がり、扉に向かったのでホッと胸をなでおろす。

わかったから早く降りろよ。

プシュー！！

レイコとすれ違いながら降りていくミホの親友。


俺は座ったままその光景を見ている。


いつもは立っている俺が、座っている違和感をレイコは察知した感じだったけど、知らないフリ。


今、降りて行った女子とつながらなければOKだ。


そこは大丈夫そうだと安心した・・・

シカトするわけにもいかず、小さく手を振りました。

はっ　はっ　っと俺と窓の外を見るレイコ。

いつもはえくぼがかわいい顔なのに、最後はへの字口で俺を見て、かわいくはない友達の方を向いた。


終わった・・・俺、詰んだ・・・


絶望とはこのことだな。


電車の扉が閉まると同時におなかが痛くなるみたいな、深い絶望。


カバンに教科書は入っていないけど正露丸だけは入れていた。

＼そうそうラッパのマークでお馴染み／

「何も言えねぇ」

平成20年北京オリンピックで、北島康介選手が金メダルをとった時の有名な言葉だが、実はそれよりも18年前にワニオが言っていた。電車の中で。

その日から

レイコは

こちらを

いっさい見なくなった・・・

酷い勘違いです・・・

「彼女がいるのに、私に色目使っていたなんて最低」

とレイコの目が言っている。

違うのにって思いながらも、昨日ミホとデートしたのは確かだったから・・・


俺はなんて中途半端なことをしてしまったんだと後悔しても仕方がない。

＼痛い！！／

公衆電話

落ち込んだよ！



レイコのへの字口に落ち込んだ。


なんだか、レイコに浮気がバレてフラれたような気分、しかも別れ際にビンタされて。


蝶野にビンタされた月亭方正（元山崎方正）のように、顔が曲がった。


への字口ビンタ。


車両を変えようか迷ったけど、まだ挽回の余地があると判断。


いいぞ俺、往生際が悪いところが俺のいいところじゃん。


レイコとは少し距離を置いてチャンスを待とう。

気を取り直して、次はミホの案件スタート。

ミホの親友は、

と言っていたけど、これはホントに言わない方がいいのか？


それとも、ダチョウ俱楽部のお家芸、押すなよ押すなよからの熱湯風呂ドボン、のようなフリなのか？


きっとフリだな、親友のために朝早くから行動した私ってどうよ、だろう。


いつものように、夜8時になるのを待ってから、家の前にある公衆電話に向かった。前と違うのは今回テレフォンカードを買ったこと。小銭ではない。

ホントは使いたくはなかった。


だって使うとテレフォンカードに穴があいちゃうから。ピンピンの透明フィルムにピシャリ入っているのが好きな俺です。どうでもいいか。

アイドルテレカコレクションをお楽しみください！

トゥるるるるるん・・・
トゥるるるるるん・・・


ガチャ

「はい」ミホ母

わかってはいた、お母さんがでることはわかってはいたけど、なんて話すかは考えていなかった。

「ケガ？？」ミホ母

「ちょっと待ってくださいね、ミホと替わるわ」ミホ母

一応約束通り、親友のことは黙っていようと思って。

なにそれ？


あの親友は、私のこと言わないでねって言ったよね、でもミホは行った？って。

ふつふつと湧いてくる怒り！


新品のテレフォンカードに穴が開いちゃった怒り？


違う！


レイコにフラれた怒り？


半分合っている！


ムカつくのは、女子2人で俺から電話するように仕組んだことだ！


それに俺がまんまと乗ってしまったこと！


あーーー！！


なんてバカなんだーーー！！


ちくしょー！


こんな電話なんて切ってやるー！




と思ったけどできない。

こいつ

ふざけるな！

とは言えずに。

となりました。

なんでだろう？


なんでこうなったのだろう？


ずっとモヤモヤした気持ちだけど、


自分で自分の気持ちがわからないよ。


周りの友達はみんな彼女がいるし、


心のささえだったレイコには冷たい目で見られるし、


あっちにもこっちにも騙されているような気がして、


ウキウキのはずだった夜の公衆電話が、


すごく孤独に感じて、


その時の俺には


この決断しかできなかった。

おバカ男子の行く末はどうなるのでしょうか？

モテキ
そんなもの渦中の時は
何も分からずに突っ走る。
後から気づく
これは人生の課題なんだと。
次から次へと訪れる人との出会い
それをどう乗り越えるかで
その先が大きく変わってくる
おバカ男子は一生懸命に頑張りました。

ひとつひとつの選択
正しいのか
間違っていたのかは
わからない

でも全てをひっくるめて

今がある

終わり

＼モテキシリーズ第１話／

ここまで読んでいただきありがとうございました。

思い出日記ランキング

ポチって頂けると励みになります。

にほんブログ村