私は父親が嫌いだ!
なぜかって?
ものすごくいいかげんで
ものすごく遊び人だからだ
遊び人と言っても
酒は飲まない
ギャンブルはしない
昭和のオヤジに残っているのは?
そう!
タバコと女
とんでもなく女好きなのである!
今日はそんな話です
離婚と仕事
私の父親は、私が中学生の時に家を出ていった。(私、現在48歳)
家を出たといっても同じ市内にある実家だ、おじいちゃんは戦争で亡くなっているので、おばあちゃんが一人で住んでいる。
見方を変えれば親孝行、しかし当時はおばあちゃんもまだ若いのでピンピンしていたから、ただ自由を求めて出て行ったのだろう。
その後、私が高校を卒業と同時に離婚した。
家を出て何年か経っていたが、きっと母親の考えで子供が学生のうちは、といった感じだと思う。
仕事は自営業で、工場などで使う備品など注文を受けて買い付け運ぶ仲介業だ、当時はAmazonなどなかったし、ホームセンターもなく仕事はほどほどにあったのだと思う。
ライトバンという、後ろの荷台が大きくなっている車であちこちまわっていた。
父親を簡単にイメージすると、石田純一だ!
かなり近い、うん、こんな感じ。
(服装は、ポケットのいっぱいついた紺色の作業服を万年着ていた)
小学生の夏休み
私は、子供の頃は車に乗ることが好きで、夏休みになると父親の助手席に乗り仕事についていった。
朝からたっぷり頭にポマードを塗りカッチンカッチンにかためーのドライヤーかけーのだ。
(考えてみれば仕事するのにこんなオシャレいらないよね)
まず行くのが喫茶店、
さっき家でご飯食べてコーヒーも飲んだのに。
しかも行きつけが何件もあるのだ、私が知ってるだけで3件はあった。
そのすべての喫茶店のマスターは女性だ、そしてアルバイトも必ず女性。
なぜか気持ち悪いほどに仲がいい、私もついていくと、この女性たちに「かわいいわね!」と言われていた。
(子供の頃はみんなかわいいよね)でも嬉しかった、デヘ
注文はクリームソーダ、座る席は昭和レトロテーブルゲーム機だ。
私ができるゲームは、ブロック崩しだけだったが、おとなしくクリームソーダを飲みながらやっていた。
その間、父親は女性陣と軽快なトーク、女性を喜ばせ笑わせていた。
「この前は楽しかったね」てきな話が多かったので遊んでいたのだろう。
(喫茶店のママ?アルバイト?どっちも?)
そして家に戻される!
(なにそれ、仕事は?
きっとこの後もっと悪いことするのだと、子供ながらに思っていた)
アルバイト先にきたのは?
時は私が高校生。
ガソリンスタンドでアルバイトしていた時のこと。
父親の車が入って来て「ガソリン満タンと洗車」
助手席から女性が降りてきました。
えっ!
めちゃめちゃお婆さん、当時の父親は49歳お相手は70歳は過ぎてるであろう容姿。
腰が少し曲がり、胸元をバッカリと開けたアロハシャツに白のホットパンツ
(けつっぺたが半分でちゃう位のハイレグ)昔はイケイケモテモテだったのだろう、とにかく目を引いたのは、お胸だ!
これは肩こりひどいだろうな、と思うほどに下に垂れ下がっていた。
ドリフのコントで志村けん婆さんが、よいしょよいしょと乳袋を肩に担ぎ上げるのを思い出す。胸にあてがったストッキングに砂を入れて振り回していたやつだ、これで殴られたら一発ノックアウト。
その方に父親が私を紹介すると、
「ワニオちゃんね、かわいいわね、ちょっとこっちいらっしゃい」
私の手を自慢のお胸に押し付け隅に引っ張っていき、ごっついお財布から1万円を出し私に握らせた。
中にはかなりの現ナマが入っていたように見えた。
(そういうことなの?このバカオヤジはまったく)
その中でもさすがだと思ったのは、レディーファーストだ、車のドアを開け、スタンド内に入るときもだ、中ではすかさず販売機でお茶購入して開けて差し上げていた。
母親にしている所は見たことないけどね。
新しい彼女とは
父親が離婚して出て行ってからは、母親と兄とアパートで3人暮らしていた、兄は仕事が忙しくたまにしか帰ってこなっかったので、工場事務で働く母親とほぼ2人だった。
私が20歳のころだ、突然父親から連絡がきた「お前に女の子を紹介してやる」と。
私も1人で暇だったので興味があり会うことになる。
土曜日の夕方だった、父親がアパートまで迎えに来てくれた、もちろん母親とは会いません。
私は車に乗り、どういうことなのか父親に聞くと、
「今付き合っている彼女の友達が、彼氏を欲しがっているから誰か紹介してくれと頼まれた」
ということらしい。
このまま駅まで迎えにいくとのこと、土曜の駅前ロータリーはかなりの人で賑わっていた。
のだが、
人の迷惑も考えずにロータリーに車を路駐して改札に行ってしまった。
(こういうとこも嫌いなの)
向こうから女性2人を連れた父親が帰ってくる。
私は目を疑った!
あれ!
なんか?
父親51歳の新しい彼女とは?
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そう、私の中学時代の先輩だった。
いや、違う!変わってしまった!
まったくの別人のようだ、髪は金髪ソバージュ前髪は潮干狩りで使う熊手みたいになっていて、目と眉毛の間もキランキランしていた、頬っぺたはコケて見せたいのか、黒い色で線が入っていて、唇は紫色とヤンキーど真ん中!
(悪役女子プロレスラーかも)
先輩の服装はまだまし、だぼだぼのパーカーにG短パンとちょっとセクシー。
問題は、私に紹介する方だ。
真っ赤なツナギ
考えようによってはエロイ?
(ダメダメダメ)
先輩は助手席に乗り、私とツナギは後ろに乗った。
困ったのは、ツナギがめちゃめちゃ無口でタバコばっかり吸っていた。
私は吸わないのです、そもそもタバコ吸う人嫌いです、ヤンキーも嫌いです、父親も嫌いです。
父親は軽快なトークをするも、私はちょっとふてくされモードで一言もしゃべることなく、
ボウリング場に連れていかれた。
ボウリング中の父親は終始おちゃらけキャラ、ストライクのたびにハイタッチはもちろんのこと、少しはげあがった頭をペチペチされ、先輩が「のど渇いた~」と言えば、直ぐに販売機へダッシュして2人分買ってくる、私にはお金を渡す。
不愉快だった、このシチュエーションもだが、私が4人の中で一番ボウリングが下手だったことだ。
一応は先輩が「ほんとにワニオ君は、まじめなんだね。お父さんとぜんぜん違うね!」と気を遣ってみせた。
そこだけは嬉しかった、しかしまじめではなくふてくされてるのだよ。
ふてくされながらも思っていたことがある、
ツナギは、なぜツナギ着てるのか?
ツナギの中は、なに着ているのか?
ツナギは、なぜ無口なのか?
実はツナギ、ヤンキー化粧をとったら可愛いかもしれないと思った。
そうだ、あの『北の国から』の蛍(中島朋子)に似ているんだ。
しかし、ボーリング2ゲーム中一度も話すことはなかった。
長い2ゲームが終わり、次はファミレスに連れていかれた。
父親はハンバーグ、先輩とツナギはステーキ、
私は、グラタンとクリームソーダを注文した。
ここで私の今日が終わる
この女どもは、席に着くなり椅子に片膝を立てて座ってタバコに火をつけた。
(周りの人はジロジロ見ていたし、一緒だと思われたくなかったんだ)
まあ父親も片膝あぐらだったが。
私は、あっつ熱のグラタンをヒーヒーかっこみ、急いで食べた。
しかしクリームソーダだけは、のっかっているアイスの半分はそのまま食べて、もう半分はソーダに溶かしてから、美味しく頂いて。
あっ!
友達と約束しているから
帰る
と噓をついた
その後先輩とツナギとは一度も会っていない、父親は何度かツナギが会いたがっていると私に言っていたが無視をした。
しかし後悔している!
ツナギの中を見たかったな~
(なんてね)
とりあえず終わり
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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