副工場長のワニオです。
昔懐かしの工場シリーズ、今回はトラック運転手です。
工場に出入りするトラックの台数は、今と昔では雲泥の差がありますね。
昔は、どのお客さんも自社トラックを持っていて、我が社に取りに来るスタイルがほとんどでした。
門の中だけでもトラック8台ほどは止められるのですが、門の外までズラーッと並んでるなんてことも多々ありましたが、
今はトラックの維持費削減のためなんでしょうか、自社トラックを手放す会社が多くなって、8割がた配達になりました。
寂しいばかりです。
そんなドライバーさんもなかなかの個性的な人が多かったですよ!
私も2年ほどドライバーさんと接する出荷作業をしていましたので、今日はそのお話!
この記事はこんな人にオススメ
- トラック野郎1番星が好きな人
- 昔運転手をしていた人
- これから工場の出荷作業をする予定の人
- 会社に嫌気を指している人
夫婦ドライバー
昔はけっこう家族でやってる自営業的なお客さんもいて、親子で来たり、夫婦で来たりとアットホームな雰囲気でした。
親子の場合は、だいたい息子さんは愛想がいいのですが、親父の方はムスッとしていて何聞いてもシカトみたいな、職人なんでしょうね。
50代夫婦は面白くて、下手すると奥さんは車からも下りないで助手席でずっと前向いて微動だにせず座ってるんです、マネキンかってくらい。
その分旦那さんが、愛想よくテキパキ動いてます。
(家でもそんな感じなのかな?)
そう言えば、どっちも愛想悪い人はいなかったかもしれないですね。
おばけのいるトラック
ある時
「ワニオ、あのトラック入ってきたとき、女が乗ってたように見えたんだけど、いないんだよ、あれお化けか?」
構内で仕事しながら門を入ってくるトラックをチェックしているのですが、確かに運転手1人しかいません、
「女なんていないっすよ」
毎日くる運転手さんなんです、顔が蛭子能収そっくりそのままで、だけどめっちゃ愛想がない、だから話しかけて聞くこともできない。
また明日よく見てやるぞ!なんて意気込んでも忘れて、積み込むときも帰る時も1人なんですよ。
でも一緒に働いてるオッサンは絶対にいた!真っ白い女が乗ってたと言い張ります。
もしかしたら、トラックで女の人をひき殺したんじゃないかって、その霊が乗ってるんじゃん。
マジであのトラックヤバイよ!
工場内で噂になって、そのトラックが来るとみんなで一斉に凝視!
やっぱり1人です。
いや!確かに助手席に女の霊が見えると噓つく馬鹿もいましたけど。
そんなこんなで一週間
私、考えました、積んだ後トラックに乗り込む時に缶コーヒー渡してみようと。
そしたら女の形跡とかニオイとか、わかるかもしれない。
作戦結構!
トラックが来たのを確認したら、販売機ですぐさま買って元に戻り何食わぬ顔で積み込む。
そしてドアを開けて乗り込む瞬間にバッとドアを抑えて、いつもありがとうございますって缶コーヒーを渡します!
「どうぞ!」
「うわっ!」
運転席の後ろのカーテンみたいな所から、真っ白な顔して真っ赤な口紅のばばあ!
ビックリした!
びっくりしたな~も~
誰ですか?三波伸介か!って突っ込んだのは!大正解○
てんぷくトリオか!でも正解です。
トラックの座席の後ろに一畳くらいの荷物置き場のような、仮眠室のようなとこがあって、そこを隠すように観音開きのカーテンが、その真ん中から「どうしたの?」ってバカ殿みたいなばばあが!
ばばあ!
「このオヤジめっちゃ笑ってるぞ!俺達には無愛想なのに、バカ殿にはめっちゃ笑ってるぞ!」
しかもバカ殿の手には編み物が!
バカ殿!編み物なんていいじゃないの!素敵じゃないの!
お化けではなくばばあでした。
見方によってはオバケだけどね!
蛭子能収とバカ殿の素敵な愛の物語でした!
NEXT トラック野郎物語
ここまで読んでいただきありがとうございました。
思い出日記ランキング
ポチって頂けると励みになります。
にほんブログ村
コメント