中学1年生シリーズ 【それに練習は必要なのか?】 <第16話>

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怖い

助けて

女性をこんなにも怖いと

思ったのは初めての経験

どうして

こうなったのか

何も考えられない


ただただ逃げ回る男子の話

\前回のお話はこちら/

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目次

逃げろ (高校1年)

助けて

助けて

助けて

場所は大人ホテル

のんきにお風呂入っている、ネネの気持ちを考えずにリラックスバスタイムに浸っていた。


ちなみに、丸いスーパーボールのような入浴剤を入れたら、あわあわでメルヘンチックな湯船完成。
どうでもいい話。


\リラックスバスタイムにどうぞ/




パンツとジーパンを履いて、上半身裸でタオルを肩からかけて、赤マムシドリンクが待っている。


違う!待っていたのはネネだった。


ベットの真ん中でワイシャツのボタンを外して女座り。お母さんの干してあるしなしなベージュ色ブラジャーの倍はあるであろう迫力満点のブラがちらりと見え隠れする。


表情が怖い、完全に決意を決めた人の目だ!獲物を定めた獣の目。


膝立ちでこっちに向かってくる!


お胸がすごい勢いで揺れる。


(す、すごい!)


「付き合ってよ」


俺はこの状況が頭の中で整理できなくて動けない。

蛇に睨まれた蛙?そうだ俺は蛙だ。


ネネは腕を大きく広げて向かってくる!


腕を広げたから、もっとブラジャーがあらわになり、ベットの揺れと膝歩きの揺れで、揺れているというより回っている。


俺の目も回っている。

天使

ワニオ!




(違う!ここで、こんなことをしてはいけない)


「付き合ってくれるならシテいいって言っているじゃん」


目の前には両腕を広げてお胸半分ブラ半分のネネが!!


ネネが!!


俺はとっさに両手でネネの肩を抑えて止めた。
抱きつかれる間一髪で止めた。


「ネネ待って」


甘かった!


ネネ待たない!


肩に伸ばした手をしゃがんでかわしながら、俺のおなかと下半身の方に抱きつく。


「待て待て待て待て」


(なんなんだよ!なんでこんなことするんだよ!)


「ネネ、ごめん!俺はネネと付き合うつもりないんだよ」


(じゃあなんで大人ホテルに誘ったんだよって。ほんの出来心でマモルさんにカッコイイところ見せたくて、ライターを持っていきたくて、ただそれだけで。)


なんでいつも俺ってバカなことばかりやってしまうんだろう、自分に腹が立つ


俺のおなかに抱きついているネネの姿を見て、鏡に映っている自分の姿も見て、自分に腹が立って仕方がない。


腹が立って、腹が立って。


もうすべてをハッキリしようと、後のことは考えないですべてハッキリすると決めた。

ネネの理由 (高校1年)


少し乱暴に、おなかに抱きついているネネの腕を振りほどき、そのままネネの両手を握って。


「ネネ、どうしたんだよ、なんでこんなことするんだよ」


「・・・・・」


「ずっとおかしいぞネネ!ここにもきたことがあるだろ?」


「・・・・・」


「ごめん、俺がハッキリしないのが悪かった」


「・・・・・」


「俺はネネと付き合う気はない!」


「えっ!」


「それに、ネネ!俺はそんなエロいだけの馬鹿じゃねぇよ」

お母さんメモ

女はね、男次第なんだから。ちゃんと考えて行動しなさい。

マモルさんメモ

とにかくやればわかるから、ヤレ!!

お母さんが勝った。


ベットの端で女座り、そのベットサイドで立ってネネの両手を握っている俺。


もう一度ネネの手を強く握って言う。


「俺はネネと付き合う気はないし、からだ目当てに女子を何かすることはしない!」

(一見カッコよく聞こえるが、そんなことしたら結婚しなくてはいけなくなると本気で思っていたし、一生一緒にいたいと思う覚悟ができた時にするものだと考えていた。)


黙っていたネネが話しだす。


「じゃあ私が今まで我慢してきたことはなんだったのよ!」


「・・・・・」


「ワニオ君が付き合ってくれないと困るの!」


「・・・・・」


「別れられないの!!」


「・・・・・」


えっ! えっ! えっ!


「ネネ、なんだよそれ?別れられない?俺らは付き合っていないよな、何が別れられないだよ、なんの話だよ」


「・・・・・」


頭に浮かんでいた、金子の存在。


一瞬真っ白になった脳裏に金子とネネが・・・


抱き合っている金子とネネが浮かんできて、ふつふつと怒りがこみ上げてくるのが分かった。


「ネネ、言えよ!!」


怒りがこみ上げた。


「テメーらいい加減にしろよ!全部言えよ!全部話せよ!」


握っていた手を放して、ネネに背を向けベットサイドに座る。怒りに満ちた顔をネネには見られたくなかったから。


ネネがハッとして怯えたのがわかった。


深呼吸をして、冷静に


「ネネ、話してくれ」


あの日から (中学生)

ネネと金子

やっぱり金子だ!!


ネネが話す。


それは中学2年生の学級新聞大会にさかのぼる。


そう、あのネネの音読声ふるえ事件から、ネネが俺にいろいろおもてなしをしてくれていたのが、ぱったりとなくなった時期だ。


俺にもわかっていた、床に学級新聞を広げてみんなで四つん這いになって書いている時、金子はネネの前を動かなかった。ジャージからチラチラのぞくネネの胸ちらにぞっこん。あんなに漫画で描いたようなエロい目を見たのは初めてだ。


毎回新聞を持って帰って金子の家で作業をして、そこにはネネも必ず誘われている。そして他の人は先に帰らせて最後は金子と二人だったらしい。そういえば俺が銭湯に行く時、金子家の前を通るとネネの自転車だけがとまっていることがよくあったのを覚えている。


その時に金子から告白されたという。


「もちろん断っていたの、ワニオ君が好きだからって」


それでも金子はワニちゃんが好きでもかまわないから付き合ってほしいと毎日言ってきたそう。


「毎日毎日お願いしますって」


それでも断り続けたある日、学級新聞大会が終わった後の打ち上げをやった。俺はもちろん誘われてなんかいないけど。


頑張った人達を担任の先生がおごりで焼肉食べ放題「ミスターバーベキュー」に連れて行った。


オイオイ俺は全く知らなかったぞ!まあいいか参加してないし。


そこで担任の先生も金子とグルになって「ネネさん、金子君はネネさんが大好きなのよ、今、お付き合いをしている人がいないのなら付き合ってあげてほしいの。金子さんは新聞も頑張ったし、まじめだから安心よ」


「あの時ワニオ君に付き合ってって言っても付き合ってくれなかったでしょ。ワニオ君、洋子ちゃんとも仲良かったし、新垣さんとも噂あったし、だから・・・」


その時の担任はアイツだ!!

教科は国語

音読で俺と

喧嘩したヤツ

コイツ卒業まで

俺を嫌っていた






「ワニオ君のことが好きだって言ったけど、先生、ワニオ君はやめたほうがいいって・・・」


(クソババア!!)


みんなの前で断り切れずに、付き合うことになった。


「でもね金子にはワニオ君と付き合うまでだよって言って。金子もわかったって」


それで学級新聞大会の後おもてなしがなくなったのか。謎がひとつ解けた。


中学3年生の間は受験もあって、手紙のやりとりや電話だけだった。何回かマックには行ったみたいだけど。


それが受験終わってから金子がやたらとエッチなことをするようになったと。


「私が高校生になったらワニオ君に告白するって言ったら、急にベタベタしだして、でもワニオ君とうまくいくように相談にのるよって」


それが久しぶりに会った駅前の話しだな。だから金子と自転車で2人乗りしていたのか。


「ワニオ君、バイク買うまで待ってって言ったから、金子と別れられなかったの」


(また、俺かよ俺が悪いのかよ)


「その時に金子が言ったの」


金子がネネに言った事とは??

高校生になったらみんなエッチしているよ!

ワニちゃんも絶対やっているはずだから、ネネちゃんもできるようにならないとワニちゃんに嫌われる。


女の子は初めてだとうまくできないらしいから、俺とできるように練習しよう。


ワニちゃん家は狭い家で自分の部屋がないって言ってたから大人ホテルの行き方も知っていた方がいい。

俺に任せればワニちゃんとうまくいく。












ネネ!!

オマエそれを真に受けて


金子と・・・



金子と


金子と


金子と


練習したのか!?





「うん」



金子とは俺とネネがマックに行った後から関係をもったらしい。


何回も何回も。


このホテルで。


金子の部屋で。


「もう金子とは別れたいの、だからワニオ君が付き合ってくれないと別れられないの!!」



「なんだよそれ!!」


「なんなんだよそれは!!」


「テメーら2人で俺のこと馬鹿にしているのか!!」


ふざけるな!


ふざけんじゃねー




つづく

昭和レトログッズ
本物は高くてなかなか手が出ませんがミニサイズなら大丈夫
大人なら出来ます
ガチャガチャフルコンプ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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