中学1年生シリーズ 【ヤメテ!助けて】 <第15話>

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大人の階段?

どんな階段?

先輩に背中を押してもらって

のぼる?

女子に手を引っ張ってもらい

のぼる?



違う 違う 違う

自分で考えて

自分で行動してのぼるんだ!

そう!

俺は俺だ!



自分で考えだした男子の話

\前回のお話はこちら/

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目次

ゴムのピロピロ突入 (高校1年)

HOTEL

AMERICAN

俺とネネが乗ったオートバイが
ピロピロのれんに吸い込まれていった!!

東京の外れにある大人ホテル、地元からは駅1つ隣で自転車でもいける距離。


駅前はにぎやかだが、幹線道路を挟んだ反対側は静かな空気が流れていて、まるで居酒屋で男女入り乱れての合コン客とオッサン2人で仕事の愚痴を言っている客くらい雲泥の差がある。


ここに連れてきたのはネネ、俺は言われるがままについてきたけど、本当に大丈夫なのだろうか?


マモルさんに教えてもらったほうのホテルは、駐車場が広いらしくいつもガラガラだから、どこでも止められるよと言っていた、しかし、ここのは狭い。


ビビッて半クラッチ、半クラッチの連続でゆっくり入ったからよかったが、まともに入っていたら、止まっている車に突っ込むところだった。

よかった~ビビりで。

駐車場は満車、といっても5台しか置けない狭い駐車場。


とりあえずエンジンをとめて、ネネを降ろした。


大きく足を上げないと降りづらいタンデムシート、案の定片足をバイクのシートに引っ掛けてこけてしまう。


俺はバイクにまたがったまま、ネネの腕を掴み全コケをかろうじて回避して半コケで着地。


ネネも俺の腕を強く掴み、一瞬見つめ合ってしまった。


お母さんのダッサイヘルメットをかぶったパグ、違う、ネネ。(心でウケた)



口で笑うのをこらえたら息が鼻にまわり、両方の鼻の穴から鼻水噴射!



しずくがネネの顔に飛んだ。「ごめん」


やはりこのヘルメットはお母さんしか似合わないことを確認。

\お願いします買わないでください/

俺もバイクを降りて、バイクの置き場所を目で探した、でもわからない。


「ネネ、バイク置く場所がないから今日は帰ろうか?」
(よし、帰る口実ができた)


といいながら振り向くとネネがいない!


あれっと思いながら辺りを見渡すと、さっき入ってきたゴムのピロピロ横のブロック塀に何台か自転車がとめてある、従業員の自転車のような感じ。


ネネは、こっちこっちとジェスチャーで俺を呼んだ。


(ネネは絶対にここにきているな、しかも自転車で、だって普通そこにとめてもいいのか迷うはずなのに、迷うことなくその場所を選択、しかも自信満々に)




従業員のママチャリの横にバイクをとめた。

スモークガラスの向こう側 (高校1年)

怪しい
真っ黒なスモークガラスの自動ドア
マモルさんメモ

入口を入ったら、まずは大きなパネルがあるから部屋を選ぶ。

部屋の写真と値段が書いてあるから2人で選べ。

部屋が決まったら、値段の横にボタンがあるから、それを押す。

パネルの下から部屋の鍵が出てくるから、それを取って、右のエレベーターに乗る。

(HOTELマリオン)

ここは男を見せて先に自動ドアの前に立つ!


開かない、あれ、と焦る俺の横からネネが手を伸ばして、ボタンを押した。てっきり上にセンサーがついていて立てば開くもんだと思いこんでいたから、恥ずかしいことやらかした。

書いてある、ここを押してくださいって。

ドゥーン

自動ドアが開いた!!


薄暗くてなんとも怪しい雰囲気だ。他に人は誰もいない、狭いロビーにはやたらと観葉植物が置いてあるがそれでもまったく癒やされない。ドキドキが止まらない。


パネルはすぐに見つかった!


これはおもしろい、アタック25のようなパネルが真正面にデカデカとコウコウと光っている。


そしてところどころ光が消えている。


うーん、今お取り込み中なのはおバカ男子でもわかった。


ネネの存在を忘れて見入ってしまう、やはり上の階に行けば行くほど値段が高いみたい。一番上は12000円で部屋にプールもあるしブランコ、滑り台もあった。(ここは何するところだろう?)


おサイフには、なけなしの一万円しか入っていないから一番安いところを探そう。


あった!


3900円!


嬉しくなって、速攻右下のボタンを押した!


「・・・・・・」シーン


もう一度、3900円の部屋ボタンプッシュ!


プッシュ!!


「ワニオ君、そこ空いていないよ」


(ハッズ めちゃくちゃハッズ!電気消えてんじゃん、値段でテンション上がって光わからなかった)


「わかっているよ(汗)押す練習だよ、練習」


3900円の部屋は二部屋あったがソールドアウト。


次が4900円


四部屋のうち二部屋光ってる、お金半分無くなってしまうけど仕方ない、どっちも変わらないような部屋だったので右側の部屋にした。
(マモルメモの部屋選びは女子と相談、忘れてる)


4900円の部屋ボタンプッシュ!


「・・・・・」シーン


あれ!光っていたのが消えたから、ちゃんと押せたはずだし、確かマモルさんの話だと下側から鍵がガチャンと出てくるはずなのに。


シーン


ネネが一瞬ため息をついたように俺を見て左の方に歩き出した。


ネネがとまった前には出っ張った板があり、壁には小さい穴が開いていて、人の手が出てくる。


301と書いた鍵を持った手だ。ネネはそれをサッと受け取り俺の方に戻る。そして俺の肘をつかみ右側にあるエレベーターに行き、ボタンを押した。


その押し方はとても乱暴でイラついているようにもみえ。


俺は怖くなった。


301突入 (高校1年)

昭和レトロ
枕元にあるコントロールパネル
あかり調整やBGMを選曲できる

マモルさんメモ

部屋に入ったら、女性にスリッパを履かせてあげる。

上着を脱がせてハンガーにかける。

ソファーに座らせて飲み物を差し出す。

(冷蔵庫にはお金入れると取れる飲み物がある)

部屋の温度調整、あかり調整、BGM選曲。

お風呂のお湯はり。

エレベーターは三階に到着。


開いた瞬間、誰かが待っていたらどうしようとドキドキしていたが、余計な心配だった。



薄暗く静まり返った廊下、カップルがすれ違えないほど狭い。エレベーター出てすぐ斜め前が301と書いてあるドアが。


というか鍵を持ったネネがそこにいち早く向かって、鍵を開けた。一歩下がった位置で俺はそれを見ている。(なんでこんなにもなれた感じなのだろうか?)


ドアが開きネネが先に入ります。俺も閉まりゆくドアの隙間からサッと中に入った。


入った瞬間、なんともいえないニオイにドキドキに拍車がかかる。タバコ?香水?芳香剤?クサイ?いいニオイ?まったくわからない、強いて言えばカラオケボックスもこんなニオイがしていたかもしれない。


俺は、マモルメモの通りスリッパを探したが見当たらないし、ネネは靴を脱いでそのまま上がっていった。仕方がないネネについて行く。


入ってすぐ右に洗面所とトイレ、お風呂があり、その先にはベット、ベットの足側にソファーとテレビが置いてある。そしてテレビの横に冷蔵庫、またその横にはクランキーコンドルと書いてあるスロット台が並んでいた。


部屋の電気は明るい。


マモルメモ、照明の調整、BGMの選曲。


これも聞いていた通りに枕元にはコントロールパネルがある。これはどこのホテルでも一緒なのかな。


そこにはA4位の説明書もあった。


「ネネ、ちょっとそこ座ってて」


ベットの枕もとで正座して説明書を読む俺を立ってみている。


無表情のままソファーに座った。


「・・・・・・」


とりあえず電気は薄暗くして、BGMは?


ムードのある曲がわからない、ポップ、ジャズ、洋楽、何がいいのか?

悩みました!!挙句の果て選んだ曲とは?

川のせせらぎ
鳥のさえずり
(BGM)









これでOK。
(波の音の方がよかったかなぁ)


次は飲み物!


「ネネ、何か飲む?」


「いらない」


ネネはいつもいらないだ。


俺は冷蔵庫を開ける、ここもマモルメモの通りお金を入れてボタンを押すタイプ。


ネネには200円のお茶。


俺は最高の飲み物をみつけた!


銭湯に置いてあるオロナミンCよりも格上だ!

\勘違いされたかな/

お約束の

「赤マムシ~なまたまご~」
研ナオコ風に!


ネネ、シカト。
(笑ってくれないと俺はただの馬鹿だからね)


お風呂はどうする (高校1年)


大人ホテルに行く前から考えていた、ここでお風呂に入れば帰ってから銭湯に行かなくても大丈夫だと。もちろんネネと変なことをする気はない、ちょっと高い銭湯代だけど今入っておけば帰って寝るだけだ。


「ネネ、俺さ、お風呂入ってもいいかな?帰ってからだと銭湯終わっちゃうからさ」



「いいよ・・・」
(あれ、この・・・はなんか!?)


マモルさんに教えてもらった、お風呂は汚いから、シャワーで熱湯を出して殺菌消毒した方がいいらしい、ほんとかなぁ。


お風呂のお湯を出して、部屋に戻るとネネが下を向いてソファーに座っている。


俺はテレビをつけてソファーではなくベットに腰掛ける、ネネの隣に座るのはなんか怖かったから。


テレビがつくなり、ヤバい喘ぎ声が!


(大人ビデオが流れている、すっごい観たいけど今はダメ!絶対ダメ!絶対!)


消す。





川のせせらぎと

鳥のさえずりだけが

薄暗い部屋に流れていた



ワニオ襲われる (高校1年)

ソファーでうつむき続けるネネを尻目に、俺はお風呂に入った。


やっぱり家風呂は最高だ!誰の目も気にすることなく入れる。


服を脱いで歯磨きを持ちお風呂にイン。


ジャッポーン!


「あー気持ちいい!」


ネネの大人ホテルの慣れた感じといい、なんだかイライラした様子といい、不安と怖さで緊張していたが、一気にリラックスモード突入。


お風呂を出たら、赤マムシドリンク飲んで、ライターを取って帰ろう。


布団圧縮機のように圧縮された身体を洗うスポンジに苦戦しながらも身体を洗い、甘ったるいニオイのシャンプーリンスで頭もゴシゴシ。


おっと!なんだこれは?


アソコ洗いシャンプー発見。


これでそこもゴシゴシ。


最後にもう一度湯船に入りリラックスタイム終了。


「サッパリしたー」


とりあえずパンツとジーパンだけ履いて、上半身裸にバスタオルを肩からかけて部屋に戻った。


あれ!!


ソファーにネネがいない!!


まさか!!


ベットの上に座っている。


(なんかヤバい雰囲気)


なんでヤバいかって言うと、ネネが着ているお約束のワイシャツのボタンが外れている、全部ではなくブラのちょっと下まで。


ブラの上のふくらみがお見事です!なんて言っている場合じゃない!!


「違う 違う 違う ネネ、違う 」
(何が違うかわからないけど、違う)


ベットサイド、上半身裸で立ち尽くす俺にネネが向かってきた!!


「だから付き合ってよ」


手を広げて向かってくる!


「していいから」


大きなお胸がベットの揺れと向かってくる勢いでとんでもないことになっている!


バルン バルン ボルン


怖いよ!


身体が動かない!



どうしよう!

悪魔

ワニオ逃げろ!!

天使

ワニオ逃げて!!


助けて

助けて

助けて




つづく

昭和レトログッズ
本物は高くてなかなか手が出ませんがミニサイズなら大丈夫
大人なら出来ます
ガチャガチャフルコンプ

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