高校1年生 モテキ到来!  【第2話】もうひとつの出会い

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モテキ

不思議だ

なぜか人生には波がある

都合よく分散していれば

人生が変わっていたのかもしれない

でも

それが人生というもの


電車の車内!
意識していた女の子に訪れたピンチ!
とっさにとった行動
しかし
その後ノープラン

どうするの?
どうしよう!!

そんなおバカ男子のお話

\前回のお話はこちら/

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目次

ノープラン

ここは学校よりふたつも前の駅

変なやつに絡まれそうな
レイコの手首をつかんで
電車を降りてしまった!!


なにやっているのよ俺は。


朝の忙しい時間にぶらり途中下車の旅って!


学校に行かないと!


なんだろうか、俺の悪いところだと思う、切羽詰まると考える前に行動しちゃう、そして後悔って何回やってもまたやってしまう。


でもこれには理由がある、実は少し前から朝の電車内で、ハレンチなことをするガタイのいい学生がいると俺のクラスでも有名になっていた。


そいつは、女子高生にくっついて胸を突つくらしいと噂になっていて、みつけたら離れろと。


犯罪ではなく、障害をもった人だから駅員だって何もできないのだとか、だからこちらが避けるしかない。


俺はその話を知っていたから、レイコを助けようと思ったんだ・・・


ブシューッ!!
閉まるドア

ワニオ

・・・・・

レイコ

・・・・・

俺は早め早めの性格だから、まだ遅刻は大丈夫。

ワニオ

ごめん
遅刻、大丈夫?
あ、あいつさヤバくて危ないって有名で…


レイコは初めて会った時のように、目を見開いて少し息が荒い。ドキュン!


きっと怖かったのだと思う。


次の電車までは7~8分、

シーン

ワニオ

ベンチに座る?

レイコ

大丈夫

シーン

ワニオ

いつもの友達どうしたの?

レイコ

風邪ひいたみたい

シーン

ワニオ

俺・・・
1年なんだけど・・・
何年生なの?

レイコ

3年

シーン・・・

えーーーーー!!!

外はシーンッとしているけど、俺の頭はガヤガヤしているよ、3年生なのか!ずっと同じ年だと思っていた。でもここで動揺してはイケナイ。


といっても言葉づかいをどうしよう?部活の先輩と話すみたいにするか、友達のように話すか?


ワニオ

マジっすか

ワニオ

ヤベッ
すかって言っちゃった

相変わらずシーン

レイコ

いつも同じ電車だよね

ワニオ

はい・・・
あっ、うん!
同じですね・・・
お、同じだね

オイオイ、歳を聞いた瞬間にお姉さんに見えてきたぞ!


なんでよ!!


俺の気持ちの問題なのか?それとも俺の歳を知ってレイコがお姉さんオーラを出したのか?

ヤバいぞ、


なんか俺、


押されている。


そうだ!
名前を聞いてない!
聞きたかったけどどうしても聞けなかった
あ~あ(涙)

※レイコとは俺が勝手に頭の中で呼んでいる名前、詳細は第1話にて

やっぱりおバカ

長いようで短い時間が終わり
電車が来たようだ


次の電車ってあんがいと混んでいるのだな、なぜだろういつもと違う電車ってアウェー感がある、帰りの電車はそうでもないのに不思議だ。


降りる時は俺が手を引いたのに、乗る時はレイコが先で俺が後、やっぱりお姉さん感がでているよね!


ドア付近に並んで乗った。腕と腕がくっつく距離が心地よくて、そして、いい匂いのシャンプー。今では覚えてはいないが、きっと嗅げばわかると思う。ホントかよ。


制服を着ているのにぬくもりが伝わってきて・・・降りたくない。


男同士だとうざくて気持ち悪いのに、異性だと心地がいい。これは本能なのか!この先に男女の営みがあるのだと考えるだけでハレンチだ、でも頭の中は常にそのことでいっぱいの思春期。


レイコの目線を確認しては、隙をみて顔を凝視。

  • きれいなまっすぐの髪
  • モモのようにほんのり産毛の生えたほっぺ
  • ドッキュンえくぼ
  • 貝のように閉じた唇
  • マッチ棒が乗りそうなまつ毛
  • 今にも涙がこぼれ落ちそうなおっきな瞳
  • 制服でまったく見えない胸元

気づくとレイコの瞬きに合わせて俺も瞬いている。

俺ってもしかしてヤベーやつかも。

いや!「思春期だから」

それですべてが片付く




ひと駅・・ふた駅・・降りる駅だ!俺が先に降りる駅。

レイコ

じゃあ

先に言われた~!!


情けね~

ワニオ

お、俺
ぜんぜん時間があるから送りま・・
お、送るよ

送るって?バカでしょ、呆れるくらいのバカ。


だって思春期だから。


レイコ

えっ、えっ、
いいよ、いいよ

日本語って難しいよね、この「いいよ」はOKではなくて「やめてよ、やめてよ」のほうなのに。

ワニオ

うん

元気に「うん」、この時はまったく疑いもせずに「うん」。だって思春期だから。


レイコが唇をへの字にしたところで気づいたけど、まあいいか。レイコの唇って上唇がすごく薄いの。そこも魅力的。なんでも魅力的に見えます、


ししゅんきだもの

わにを







鼻の穴をおっぴろげて、レイコ周りの空気を、全部吸い過ぎて過呼吸になるかと思ったが、レイコの駅に無事到着。

一緒に降りた。

レイコ

じゃあ

やっぱり先に言う、お姉さん感だしているよね!

ワニオ

あ、うん
またあした





そのまま
逆方面の電車に

乗り
学校へ?





と思うでしょ!

この幸せな気持ちを壊したくなくて

学校サボって家に帰った

やっぱり

びっくりするくらいのバカ

お母さんが仕事に出ていった頃をみはからって帰宅。


そこは頭を使う。

秘密の部屋
お母さんには
ナイショ!!



机の中に隠していた
タバコ
そして灰皿代わりに
使っていた
缶ペンケース!!

\缶ペンってまだ使っている人いるのかな/



父親がヘビースモーカーだった影響もあり、早くからタバコを覚えてしまった。


学校をサボってのいっぷくが最高のひと時、ここにマックスコーヒーがあれば、もうワンランク上の極上のひと時。なんちゃって、おバカ学生にストレスなんて何も無かったのに。

駅に向かう人ごみ、逆らうように家へと向かう俺はトレンディードラマの主役気分、ちょいちょい訪れるトレンディードラマ気分。当時の月9(月曜日夜9時フジテレビ)「世界で一番君が好き」主演は浅野温子、三上博史。
そう、俺は三上博史だ!キュッと眉間にしわをよせたまゆ毛、少し斜め上を向いた顔、それをマネして。似てないけど。

\オープニング曲はこれだ/




駅前でMAXコーヒーを買ったのはいいが、冷たいのを買ってしまい、家でコップに入れ替えてチン。あっつ熱がいい。


学ランを着たままタバコセットとコップをもって、玄関の外に座ってのいっぷくが定番だ。


タバコに火をつけて「ぷす~」っとひと吸い、そしてMAXコーヒーを「じゅる」っとひと吸い。


「あちちち!!」おバカな俺は電子レンジの加減もわからない、口の中の上側が皮ずる向けみたいな。

涙目で見上げるお空にはレイコが…いるわけない。


さっきまでの夢のような出来事をリピートしながら、何回も何回も。


立ち上がるとクラクラする、タバコのせいかな。


いっぷく終われば、速攻スエットに着替えて、寝る。


小っちゃいラジカセでブルーハーツを聴きながら。




もうひとつの出会い

同じ時
もうひとつの出会いが

同時進行していた!!

話は戻って、入学してすぐの地元駅ホーム。


俺の行く千葉方面ホームはガラガラ、線路向かえの東京方面はびっちりの人だと話したが、その中に見たことがあるような女子高生が紛れていた。


実は俺、この頃から近眼が始まっていて、よく顔が見えなかったんだ。


レイコのこともあり、あまり気にしてはいなかったが、相手もいつも同じ場所に並んでいるし、「あっ、今日もいる」という感じで一週間が過ぎていった。顔がしっかりと見えないけど雰囲気は見たことがあるのだけどとモヤモヤ。


そこで東京方面の学校へ行っている、小学生からの友達に相談した。

ワニオ

〇〇分の電車にさ、乗っている子がどっかで見たことがあるんだけど、一緒に見てくれない!

あだ名は「おじき」、あだ名の由来は名前が鈴木、顔が老け顔(オジサンぽい)をミックスして「おじき」。

おじき

おーいいよ!
じゃあその時間、俺も同じ場所に並ぶよ!

そうと決まればすぐに決行!


次の日の朝、おじきと駅で待ち合わせをして、改札を通りすぐに別方面へ別れる。


俺はいつも通り、風を切ってホームの端までモデル歩き。ホームの端に着くころおじきも向かいホームにいる謎の女子高生の後ろに到着。

おじき

この子??

ワニオ

そうそう


謎の女子高生を後ろから小さく指さすおじき、親指を立てて「グー」とサインをだす俺。


気づかれぬように顔を確認!!


おじきのハッとした顔が見えたと同時に電車が到着。謎の女子高生と一緒に乗り込み行ってしまった。


もちろん、その日の夜は調査報告を聞くためにファーストキッチンで待ち合わせだ!


俺は、何をしに学校へ行っているのか?


もちろん彼女を作るためですよ。自信をもって。


おじきとは家で待ち合わせ。


家の外で待っていると、向こうからおじきがやって来た、めっちゃ興奮した笑顔で!


自転車のかごには何かアルバムのようなものが入っている。


おじき

ワニちゃん、ワニちゃん!!
マジビックリだよ!!

ワニオ

待て待て待て待て!
ベーコンエッグバーガーを食べながらゆっくり聞くから、待って!

もったいぶるのがまた楽しい。


2人で笑いながら自転車でファーストキッチンに向かう。春の風が心地よく、より一層わくわく感を演出してくれていた。


さあ、ファーストキッチン到着、ベーコンエッグバーガーセットを頼んで着席、もちろんおじきの分はおごりだ、調査報酬。


おじきは興奮気味に言った!

駅のホーム
向かいに立つ謎の女子高生とは?



ワニちゃんが
6年生の時に気になるって

言っていた
2組のミホだよ!

そう!!

小学6年生の時に同じ学校だったミホ!


俺は1組でミホは2組、廊下ですれ違う程度だったけど、おニャン子クラブの高井麻巳子に似ていて、一時期毎日見にいっていた子。


中学校は私立に行ってしまい、まったくわからなかった。


おじきが持ってきたのは小学校の卒業アルバム、間違いなくミホだ。







興奮冷めやらず、食べてそのままミホの家を見に行くことに、今では信じられないけど当時の卒業アルバムには家の住所も電話番号まで記載されていた。だからって行ったらだめだけど。


ミホの家はめちゃくちゃ大きい、どうやらお嬢様のようだ、しかもおじきが調べたところ、高校もお嬢様学校とのこと。



まさかの!

次の日からおじきはミホと同じ電車に乗る。


なぜかって?


それはどうにか向かいホームにいる俺を気づくようにさせろとミッションを与えたからだ!


報酬は、俺がミホと付き合ったあかつきには、ミホと一緒に並んでいる友達、そんなにかわいくはない方を紹介してあげるというもの!う~んおバカでしょ。


おじきも彼女はいない、っていうか俺たちは女子と付き合ったことすらない。


しかし、2人ともかわいいというペアはいないのか?必ずどっちかはそうでもない、レイコペアもそう。これがあるあるというものか。





俺もミホの後ろに並ぶおじきとアイコンタクトなんかして朝の地元駅を楽しんだ。


目立ってカッコ良くなるために、おじきと一緒に美容院にも行った、いつもは床屋なのに。


今は男性も美容院に行くが当時は、まだまだ男は床屋、女は美容院という時代。


しかもデザインパーマ!当時はムースカットなどという言い方をしていたと思う。真ん中わけの後ろに流れるような髪型で、鳥の羽のようにサラッと流した。

あくまでもイメージ




向かいホームでどんどんオシャレさんになっていくワニオをミホは気づいていたのか、いないのか?


おじき

ワニちゃん!!
絶対に見ているって!
ワニちゃんを見ているよ!

ワニオ

だよな!!
俺も感じるんだよな!
視線をビンビン感じるぜ!

バカだ
完全におバカ男子



おじきも学校が忙しくなり、次の週には早い時間の電車になってしまうが、俺はカッコいいアピールを続ける。


勘違いではなく絶対に俺を見ていると思うんだけどなぁ~。


毎日おじきと電話でオンライン会議だ!ラインって電話線のことね。

ワニオ

おじき!
やっぱり俺のこと見ていると思うんだよな

おじき

絶対見てたよ!
告白したらうまくいくって!









そんなある日の
こと


いつものように

カッコつけて歩くホーム

しかし

ミホの姿はなかった・・・


向かいのホームにいない


あれっ

どうした?

ひとりならまだしも2人ともいない


学校の行事なのかな?

俺が嫌で時間をズラしたのかと

若干の心配


向かいのホームにいないミホ・・・


同じ側のホーム

走る足音と共に



俺の前に


現れたのは!!






これ!

読んで


ください!



ミホだ!

















つづく






ここまで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 高校生のワニオさん、必死でしたね。高校生男子って単純だったんですね(すみません)
    学生時代はひとつ上でも先輩!って感覚強かったですね確かに。
    年上好きな人もいますけどね。
    最後のキターって気になりますね。次回を楽しみにしてますね。

    • めめ様コメントありがとうございます。
      必死です、必死過ぎて溺れかけてます(笑)なにも知らなければ普通に付き合えるのに、歳を聞いた途端にギクシャクしちゃう、なんとも純粋なワニオ君でした。次回はまたまた新キャラ登場です。

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