高校1年生 モテキ到来!  【第3話】3人目の刺客

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モテキ

人生には輝いている時期がある

その輝きが溢れだす

何もかもがうまくいく


そうだ!

突っ走ろう

失敗を恐れずに

突っ走るんだ!!




思った矢先につまずく

おバカ男子のお話し


\前回のお話はこちら/

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目次

手紙 パート1

いつもはホームの向かい側にいるミホが、今は千葉方面にたたずむ俺の目の前にいる。


まさかまさかの展開にびっくりが止まらない俺です。


このシチュエーションは説明しなければいけない、これはトレンディードラマばりに人生で、そうはない場面だからね。


向かいのホームには相変わらずびっちりの人、俺のいるホームには数人しかいないし、ましてや1番すみっコだから俺以外には誰もいない。


ホームに上がる階段からここまでは25メートルはあるだろうか、そこをだ、ミホと友達2人で俺を追いかけて走ってきたんだから、向かいのびっちりホームの人たちはなんだなんだとみんなが注目!していたかどうかは定かではない。していたとしよう。


俺の5メートル手前で友達は止まってほほえみ、ミホは俺の目の前で…


顔を真っ赤にして手紙を差し出し、下を向いている。


もちろん俺はすぐに受け取る!と思った人は、まだまだこのブログを読み足りないな。そうだよ、速攻もらったらガッツいているみたいでしょ!


だってドリカムの歌でもあった、

「週に一度の恋人」

私からは電話はしない
コールが鳴っても すぐにはでない
ホントは 待ってたなんて言わない
最後まできっと…

ねっ!!


すぐにもらったら待ってたみたいじゃん。


おバカな俺の頭の中フル回転、何秒じらすのかと!


自分の中ではかなりじらしたが…実際はどうだっただろうか?


タイミングはミホが「あれっ」っと顔を上げた時だ!


ワニオ

ありがとう
時間のある時に読むよ

めちゃくちゃモテモテで余裕ありますよ~的な言い方で!

わかってる、ムカつくよね、俺、なんか嫌なやつかも。と思ったけど、これがない頭をフル回転させたカッコイイ受け取り方。


受け取った瞬間、向かいのホームから拍手が…


あるわけない!!


ミホはすぐに振り向き走って行ってしまった。その後すぐに電車がきて俺は乗ったけど、ミホは遅刻しなかったのだろうか?と考えながら手紙をカバンにしまう。ホントはその場で開けてガン読みしたかったけど。


なぜなら次の駅でレイコが乗ってくるから。やっぱり俺は嫌なやつだね。



手紙 パート2

次の駅ではいつものようにレイコとかわいくはない友達が乗ってきた。


この時はまだ、彼女たちとはまったく交流はないものの、なんかオドオドしている俺がいる。


そうこんな感じだ!!

レベッカ 「フレンズ」

口づけを かわした日は
ママの顔さえも見れなかった

ぜんぜん違った!でも頭で流れたのがこの曲だから仕方がないでしょ。

「フレンズ」ワニオ

ラブレターを もらった日は
レイコの顔さえも見れなかった


そうなの、この日はレイコを見れなかった、トレンディードラマバカ。勝手に2人の女に揺れ動く三上博史、眉間にシワをよせて斜め上を見て!

ペっちゃんこのカバン、中に入っているのはミホからのラブレターのみ、教科書も筆記用具も学校の机。なら手ぶらでいいじゃんと思うけど、このカバンをポケットに入れた手の脇にはさむ、これがトレンド。


では、このラブレター!いつ開けたのか?


「今でしょう!!」

違う違う、この時代そんな言葉ないから、いやあるけど流行っていない。


でも、中学の時に痛い思いをしたことがある、学校の放課後にもらったラブレター、帰って夜に読んだら、帰り道で待ってますと書いてあって、大失敗した経験だ。


今回だって、それがあるよね、学校帰りの駅で待ってますとか、しっかり経験を積んだ俺は、電車を降りホームのベンチに座ってラブレターを開いた。

ラブレター
さあ、開いて!


携帯電話などない時代不便なのか情緒があるのかは謎だが。


先ずは皆さんが意味不明の「シブヤ」


ここは当時、地元では有名なレコードショップ、地名の渋谷ではない。俺もここで初めてレコードというものを買った。

コレコレ

そしてもうひとつ、掃除を手伝った?


当時はミホのことが気になっていて、というか、好きだった。掃除の時間によく見に行っていたことは確かにあるけど、なんとなく話したのかなぁ~ってくらい。





手紙をもらったのは月曜日だったから、一週間考える時間をくれたんだね。


駅のホーム

ベンチに座り

眉間にシワをよせて

斜め上を見上げて悩む

トレンディードラマの主人公

三上博史

違う


ワニオだった…

悩むって、レイコとはなんにもないけど…

日曜日のシブヤ

日曜日

当時の駅前は自転車で溢れかえっていて、シブヤの前も自転車だらけ、駅の周りに勝手に停めて駅に行ってしまう、でもそれが当たり前の時代だった。


自転車の山の中に俺も自転車を停めて待ったけど。ホントはめんどくさそうに遅れて行くのがカッコイイとは思うが、待ちきれなかった。


ミホはまだいない。


そりゃそうだ、30分前だもん。


待っている間も頭の中で繰り返す。


「お友達から」


すぐに付き合うって言ったら、モテない男子じゃん。


余裕ですの表情で「お友だちから」これに決めていた。


しかし落ち着かない、ミホが来る間に何回も自転車の停める位置を変えたことか、道路に出っ張っちゃうのが嫌で、キッチリ停めたかった、カッコ悪いから。絶対誰も気にしないようなことを気にしてるおバカな俺。


「お友だちから」??、付き合ってくださいとは書いていなかったな。













時間ピッタリにミホが歩いてやってきた!


俺はすぐに気づいたけど気づかないフリ、しらじらしいけど。


ミホ

きてくれたんだ!
ありがとう

ワニオ

えっ!
あ、ごめんごめん
気づかなかった!
俺もいま来たんだよね。

噓だ、30分前に来て、自転車何回も停めなおして。


シーン…と間があく…


実は俺、この間が嫌いだ。


あなたから話をしなさいよと言われているようで、ギュッと胸が痛くなる。それでなんど失言をしてきただろうか。

ワニオ

えっと、えっと
自転車じゃまくさいよね
アハ…アハ…

どうでもいい話ししかでてこない。ミホは頷いて下を見つめるだけ、無口なようだ。

ワニオ

あ、そうだ!
掃除のことだよね!
俺が手伝ったこと!?

ミホ

そう、そう、
あの時すごくうれしかったの

気になっていたから、気を引こうとしてやったけど、馬鹿正直に言うことはないよねって思っているのに。

ワニオ

お、俺、好きだったから手伝ったんだよ

あ~バカだ。

ミホ

え~
そうだったんだ~
私のこと好きだったんだ~

ミホが俺より一歩前に出たのがわかった。


先に好きになった方が負け、なんか途中から立場がおかしくなっていったのを感じる。


恋の駆け引きどこにいった、本で読んだのにできない俺。

ワニオ

今度、遊びにいこうよ?

ミホ

えっ、いいよ

ほらね、いまの「えっ」これが俺より一歩前にいった証拠でしょ。


ラブレターをもらったのは俺だよね、でも俺が追っかけているような感じになっている。いつもそうだ、なんか俺は一歩前に出られない。


ミホ

夜、電話して

ワニオ

あ、うん、電話する

なんども思うけど、なんで当時ラインがなかったのだろうか?携帯電話すらないけど。家電は緊張するんだよね、近くでお母さんが聞き耳立てているし。


ミホ

じゃあ

ワニオ

じゃあ




シブヤの前で何分かの会話だけをしてミホは帰っていった。


すごく


すご~く気になったことがある!


ミホの

歩き方が

めちゃくちゃ

ガニ股だった!




それ見て幻滅したことを
よくおぼえている



高校3年生 レイコ

同級生 ミホ







出会い編
ひとまず休憩


ここから先は

ガラリ変わって

ワニオのピンチをお届けいたします



3人目の刺客

俺のモテキ!

これだけで終わるわけがない!


話はまたまた戻る。


高校入学。機械科1年C組。


さすがにおバカ学校、半分はヤンキー、半分は機械好き、俺はその中間、五分五分だ。



まだまだ誰とも話はしなかったが、ヤンキーたちはみんな顔見知りのようで騒がしかった。


それでも自然と友達はできるものだよね。


入学して何日か経ったある日のこと…


お昼休みにひとり机でお弁当を食べていると、となり席のやつが話しかけてきた。


「オマエの弁当うまそうだな、ちょっとちょうだい」


いきなりなんだこいつは!


「ちょっとちょうだい」
といったやつ!

なんとも真面目そうなヤツ

しかしガタイがデカイ

ゴリラのようなガタイ

筋肉もムッキムキ

通称
サトちゃん


※サトちゃん豆知識…南野陽子が大好き、南野陽子主演「はいからさんが通る」の下敷きを使っていた。

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彼の名前は佐藤、俺たちはサトちゃんと呼んだ。とにかくよく食べる、やたらとデカイお弁当箱を休み時間のたびに食べるから、お昼にはなくなって俺のをねだってくる。

お近づきのしるしにはじめはあげていたけど、俺も育ち盛りだ!

ワニオ

そんなにハラ減っているのなら、学食で買って来いよ!

サトちゃん

いいじゃんか!
ワニのが食べたいんだよ!

こいつは初めから馴れ馴れしい、俺のことを呼びつけで呼ぶ。


それでも気が合って仲良くなったんだ。この高校に入って初めての記念すべき友達。俺の地元からこの高校に行っているやつがいない、だから心強い存在になった。ガタイもデカイしゴリラのようだし。羽交い絞めされたらあばらが折れそうな勢いだけど。


このサトちゃん、なんと野球部からスカウトされて、野球部に入った!


そのきっかけは入学してすぐの体力測定。


遠投が半端なかったから、野球場なら外野からホームまで余裕でとどくほどで、校庭に出ている生徒たちの度肝を抜いた、それもそのはず中学まで野球をやっていたらしい。

今の学校にもスポーツテスト(体力測定)があるのかなぁ、遠投なんてなんの意味があるのか謎?


初めから野球部に入ればいいのにと聞いた、そしたら坊主頭が似合わな過ぎて笑われるのが嫌だったそうだ。


理解できた!

たしかに

こりゃあ似合わない

てか


ヤバい奴だ!!






入部した次の日に
坊主になった

サトちゃん家、お宅訪問

サトちゃん家は
ガソリンスタンド


サトちゃん

ワニ!
いまさ~俺、一人暮らししているから泊まりにこないか?

ワニオ

お~!
マジで、スゲーじゃん!
いくよ、行く

サトちゃん家は国道沿いにあるガソリンスタンド。


最近、家を新しく建て直して、ガソリンスタンド裏に事務所と直結している一戸建てを建てたとか、その時の仮住まい用に建てたプレハブ小屋をそのままサトちゃんが部屋として使っている。


ご飯などは家に食べに行って、またプレハブ小屋に戻るという生活をしているらしい。


俺にはすごく大人に感じて、サトちゃんが羨ましかった。

スタンド裏のあぜ道に建っているプレハブ小屋


早速、土曜日に泊まり行った。


昼間はゲーセンで遊び、近くのすき家で夕飯を調達してプレハブ小屋へ。


中はとても狭く汚い、フカフカになったベニヤ板の上にカーペット、小さいガラステーブル、そこに引きっぱなしの布団。風呂はなく、トイレは外に簡易な工事現場にあるようなやつ。


殺風景に男くさい部屋。南野陽子のポスターだけが優しく微笑んでいた。




それでも、親のいない自由なスペースが楽しい。

ワニオ

サトちゃん、さっきコンビニでさエロ本かっちった!
見ようぜ!

サトちゃん

へー
そうなんだ…

ワニオ

あれっ?
あまり興味がないのか?
あっ、南野陽子が好きなんだもんな

牛丼を食べながら2人で乾杯!




高1で飲むお酒も最高だ、途中で外に出て一服。さすがに部屋ではタバコはやめてくれとサトちゃんに言われて、

蛍族




お酒にタバコでくらくらする中、ガヤガヤと12時近くまで2人で飲んで語った。


サトちゃんはやはりガタイもデカいからお酒も強い!


俺はもうダメだ!

ワニオ

俺、寝る

サトちゃん

布団ひとつしかないから、一緒に寝るかぁ~!
先寝てていいよ、俺はもう少し飲むから!





その後のことはよく覚えていない


しかし…





夜中に…
違和感で目が覚めた…

サトちゃんが

俺の脚を股に挟み込んで

アッツイモノ

こすりつけてたー!!



息もあら~い











どうする!

ワニオ




つづく


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ワニオさん、気になる存在の子が次々に現れますね。
    高校生の頃って気が多いんですよね。あの子もこの子も気になるみたいな。
    私的にはレイコ推しですね。ミホは何となく嫌です、女の直感ですが。
    そして新しい友達サトちゃん。そのあとサトちゃん宅で何が起きたのか、
    次回の話待ってますね。

    • めめ様コメントありがとうございます。
      お察しの通り歩いてすれ違うだけで恋に落ちてしまう思春期です。めめさんの推しがサトちゃんではなくて胸をなでおろしました。。この後は何が起きるのでしょうか?

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