中学1年生シリーズ 【ねえ!ネネ】 <第10話>

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ねえ!していいのよ!

男の人ってしたいんでしょ!

だから私と付き合ってよ

お願い

ねえ!お願い!





高校1年生 春の出来事





知らない間に人を傷つけてしまった

おバカ男子のお話

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目次

高校1年生の春 (高校1年)

まさにここ!!
(当時のここはもう少し殺風景だったかな)
西友の前、ここでネネに腕ホールド

ワニオ16歳、高校1年の春。


高校へ行くには家から駅まで歩いて5分、電車で50分、駅から学校までは歩いて15分という通学路だ。計1時間10分


そんな学校の帰り道、俺は地元の駅をひとり自宅に向かって歩いていた。


「ワニオくーん!待ってワニオ君」


聴いたことある声だった。振り向いた先にいたのはネネ


「おう!ネネじゃん」
(相変わらずかわいくない)


「ねえ、ねえ、もう付き合ってくれる?お願い付き合ってよ」


俺の腕をしっかりホールドして言ってきた!


「え、え、待って待って!嫌だよ、ごめん、ごめん」


「ねえ、していいのよ、して、ホテル行こ!男の人ってしたいんでしょ、私はいいの、だから付き合ってくれる」


(昔はこんな女子ではなかったのに)


駅前だし、周りはみんな見ているし、なによりホテルなんて行ったことないし、童貞だし、やり方すらしらないし、そんなことしちゃダメだってお母さんに言われているし。


まって まって まってー!!



この続きは後ほど


さあ!中学1年生シリーズです、失恋後のワニオに戻りましょう!!

\前回のお話はこちら/

パグ?ネネ? (中学1年)

ガッキとの騒動の後俺はボーッとした毎日を送っていた。


部活の大会に出ても予選落ちだし、中間テストだって下から数えた方が早い、1年になってからゆう子、なみ先輩、ガッキと立て続けにフラれまくった。


自分の何がイケナイのか考えてみたけどわからない、女子がわからない。まあこの後もずっとわからないけど。


それでも俺のお胸センサーに反応ある女子がいる、見て見ぬふりをしてきたのがそれには理由が。


理由とは クラスで1番のネクラでおブス


詳しく説明しよう。


クラスの中では全く目立たない女子、同窓会で聞いてもそんなやついたの的な女子。


お顔はと言うと、


「♪に~らめっこし~ましょう~わ~らう~とま~けよアッ!プッ!


の の顔。


おちょぼ口に、ほっぺはパンパンに膨らんで、お目目は誰かに脅かされてビックリしている目。


一番残念なのがお鼻、俗に言う団子鼻

団子鼻とは

先が団子のようにまるいはな。だんごっぱな。

外人さんのように鼻の先がシュンッとトガッタ鼻はカッコイイが横に大きく低くてまあるい。


サーカスでピエロが鼻の頭につけているボール?みたいな。


例えるならこんな感じです
う~ん似ている!!
みるなヨ!!






しかし!しかしだ!


美しいプロポーションの持ち主。


神様はいる、ちゃんとバランスをとっている。


それに初めて気がついたのは、学校の体力測定の日。


部活をやっている女子はだいたい体操服姿を知っているが、帰宅部の女子は見たことがない。


中学からは体育の授業も男女別々で行われていたからだ。

\説明不要こんな感じ/

今の時代では信じられないブルマ、それをいやらしい目で見ている男子。きっと履くのが嫌な女子いたと思う。


お胸の大きさはガッキに負けるが、こちらはボリュームで勝負。


カップ的には、A、B、C、D、E、F、G、H・・・・


ボリューミーとは形の事、ルパン三世に出てくる不二子ちゃんのように、一度下に向きかけたところを上にツンのようなことではなく、


全体がまるまると膨らみ、そこには重力はなく、まるで宇宙の無重力状態。

\先端も受け口も均等に丸い/

残念なことはあるにはある、無重力状態なので揺れない!


揺れないのだ!


(揺れることは大事だと晩年知る)


そして体操服のシャツの着方が上手い、ブルマにインではなくアウトで、股の間のバミューダトライアングルが少し見えるか見えないか微妙なラインに設定されていて、(シャツの末端から小っちゃくて黒い三角形)



後ろ姿も尻の割れ目、ブルマ上げ過ぎのはみ出たけつっぺた、が絶妙なバランスで見え隠れして。

はみ出たけつっぺた俺は三日月と呼んだ。

(あくまでも30年以上前のお話です、念のために)


奇跡の体操服姿を披露している。


その上に写真の顔が乗ってはいるが。



言い忘れたが、彼女のことを誰もが名字で呼んだ○○さんと。


しかしなぜか俺だけが下の名前で呼んでいたようだ。

そう


ネネ


後になって思うのがそれも悪かった。


国語の授業 音読 (中学1年)

ネネはまったく人としゃべらない、首を横に振るかうなずくかしかない。とにかく人見知り。


そして立ち歩くことも笑うこともせず、ただ席に座って自信なさげに下を向いている。


そこに魅かれるおバカ男子の俺、といっても好きLOVEの魅かれるではまったくない、下を向いているというところと人見知りなところ。


笑わせたい、上を向いて笑わせたい、ただそれだけ。


後ろから頭ツンツン


「ねえ、ねえ、ネネ、ねえ、ねえ、ネネ」


ネネは振り向くがすぐにプイッとシカト。


「ねえ、ねえ、ネネ、ねえ、ねえ、ネネ」


おバカ男子はしつこい。


3回目ぐらいに振り向いた時には笑っていた。


「ねえ、ネネ、ネネってさ~ネネだよねー」
(まったく意味不明)


ネネの連呼で笑いを取ろうとするおバカ男子。


俺が初めてネネって呼びつけした時、一瞬ハッとした顔をしていた、でもネネは何も言わずに下を向く。


どうも寂しそうだったり、つまらなそうだったりする女子をみるとほっておけない性格の俺。




それは国語の授業の時。


音読の授業で、1人ずつ順番で読まされていた。


俺も下手なのだがそれなりに読み終わってホッとしていた時にクラス中から笑いがおこる。


ネネが立って読んでいる?なんでみんな笑っている?


すぐに分かった!


ネネはこの世のものとは思えないほどに真っ赤な顔、いや、赤を通り越して紫色の顔になっていて、めちゃくちゃ声が震えていた。


顔の色よりも、声の震え具合でみんな笑っているようだ。


ネネは一生懸命に読もうとするが、読もうとすればするほどに声の震えがひどくなっていく。


なぜか俺にはぜんぜん笑えない。


むしろかわいそうでしかたがない、心が痛い。


(もう、先生止めてやれよ)と心の中で思っていた。


声の震えがひどくなっていきとうとう読めなくなった、俺は我慢ができなくなって。


「お前ら、なんで人が一生懸命にやっているのに笑うんだよ、震えたっていいじゃねーかよ」


クラス中シーン、ネネは立ったまま泣き出す。


国語の女の先生は「あなたね、もっと練習しなさい!練習が足りないのよ」と怒った。


ネネはその後授業中ずっと泣いていたようだ。


休み時間になって俺はたまらず声をかけた「ネネ、気にすんなよ、声震えたって大丈夫だよ」


下を向いてコクンコクンとうなずくだけだった。


掃除の時間も帰りの会もハッキリと落ち込んでいるのが分かったから、何度となく「大丈夫だよ」と声をかけたけど下を向いてうなずくだけ。


ネネはいつもひとりで登下校している。


帰りの会が終わりみんなげた箱に向かう、ネネは一つ一つの動作が遅くいつも教室を出るのが最後で、俺が他のクラスの陸上部員を待った後、げた箱に行くとだいたいネネがいた。


その日は後ろから、


そーっとそーっと近づいて、


靴を取ろうとした瞬間に、


「わーーーーっ!!!」


おどかしたった!!


「キャーー!!」


靴を持ったままビックリして振り向く!


その先に俺、


ネネの靴、


俺の顔面にクリーンヒット!!


(ねえ、ネネ、そこね、この前スケバンに殴られたところ)


痛!!


俺、チョット涙目


「あっ!ごめーん!ごめんなさい」


笑った!!


「今日のこと、気にすんなよ!」


俺は自分の靴を取ってそのまま振り向かずに走り去る。


カッコイイ??


カッコイイでしょ??


違います、スケバンに殴られて切れた口の中!!


やっとしみなくなってきたのに、また鉄の味がしてきたし、めっちゃ痛くて潤んだ目を見られたくなかったから。


どうしてもカッコつかないおバカ男子!


なんでいつもこうなるのかが、万年の悩みでした。

先生とケンカ (中学1年)

あの頃はなんでバカだったのだろう

今もか!


国語の先生は当時30代の小柄で厳しめのズバズバなんでも言う人。


俺は少し舐めているところもあったかな。


二回目の音読の時だ。


この先生始める前からネネにプレッシャーをかけた、「○○さん!しっかり練習してきただろうね」


その時点でネネは顔が真っ赤になっている。


俺は(やめてやれよ先生)と心で思っていた。


ネネの席は真ん中のほうで順番がくるまですこし余裕があったが、ネネに余裕なんてない。


真っ赤な顔で震えているようでもあった。


案の定、順番になっても立つことすらできない。


先生は「何やっているの○○さん!練習したんでしょ!堂々と読みなさい、できないでいるといつまでもできないわよ!声が震えてもいいから読みなさい」


動けないネネ。


沈黙が流れる。


俺(こんなんじゃ余計読めないよ)


先生は「立ってなさい、先に他の人やるか、あなたは最後よ」


俺(もういいじゃねえか、読めなくたって死にゃあしねーよ!しつこいババアだな!)


最後にもう一度ネネの番がやってきた!読めるわけない。


先生はネネの席の前であきれたようす。


また沈黙が流れる。


俺は我慢できなくなって先生に向かって言った!


「もう!いいじゃねーかよ!」


「なんで読むのがそんなに大事なんだよ」


「ふざけんなよ!!」


わかっています
先生に対して言う言葉ではないことを

もうネネは関係なく
そう思っただけ



先生はビックリした顔で俺を睨みつけた、プライドの高いおばさん先生。



「先生に向かってなんだ!!~なんだ~かんだ~」怒鳴り散らす。


俺だって負けない「こんなプレッシャーかけて読めるわけねーだろ!苦手なんだからよ、いいじゃねーかよ!こんなもん読んだからってなんだっていうんだよ!!、馬鹿じゃねぇの」

馬鹿は言葉のあやです。


先生もムキになる「お前みたいな子供に何がわかる!!社会に出たら必要なんだよ」


俺もムキになる「その時できればいいじゃねーか」
(なんだそれ、やっぱりおバカ男子だった)


その後のことは興奮していてよく覚えていない。



ハッキリ覚えていることは?

ネネが
ウルウルした瞳で
俺を
ジーッと

みつめていたこと











つづく

昭和レトログッズ
本物は高くてなかなか手が出ませんがミニサイズなら大丈夫
大人なら出来ます
ガチャガチャフルコンプ

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