現在2022年 10月下旬
街はハロウィンムードです、1983年には全く想像もしなかった光景ですね。
ハロウィンなんてホラー映画の世界でだけだったかな。
しかし今になって思い出すのは!
ハロウィン=カボチャのオバケ=カボチャ
そう!『Tha❤かぼちゃ
ワイン』
毎週月曜日の夜19:30からやってたよなぁ~
エルの「春助くん だ~い好き」
憧れたな~って塾もいかずにテレビばっかり見てました。
なんかこの時代って、一途な女の子がダメ男を追いかける漫画が多かったような、
うる星やつらもそうです。
今はあまりないよなぁ~、やっぱり恋愛も時代があるのかな。
チビで女嫌いの硬派な主人公の青葉春助と、彼に一目惚れした大柄なヒロイン「エル」(Lサイズだから)こと朝丘夏美のSLコンビが繰り広げるラブコメディー。
ちなみにエルのモデルは(♪今の君はピカピカに光って~)のCMでお馴染みの宮崎美子さんだと言われてます
脱線しました
戻ります 1983年 小学3年生
毎日が心霊ツアー
あれから私達は、毎日のように休み時間になると心霊ツアーを行ってました。
みんなで霊のいそうな怪しい場所を探しては探検です、保健室、図書室、放送室等々、たまにたらこが、
今日は、音楽室からまたピアノの音が聴こえる
と言えば、音楽室に行ってみんなで耳をすませてみたりと楽しい日々を送っていました。
こんだけやっても何にも感じないな
一生無理だなコリャ
見える見える言ってるの疲れたぞ
ある時までは
体育館
私の学校の体育館は2年前に建て替えられたばかりの新しい体育館で、二階建てとなっており半地下には温水プールで半1階が体育館です。
お昼休みの後に掃除の時間があり、私と同じ班の男3人は体育館の半地下のプール前にあるトイレが掃除場所になっていました。
このトイレは体育館の舞台の左側から階段で降りた所にあって、プールの湿気もあり独特な空気でしたが、新しいので、いわゆる出そうな感じではなかったです。
ここはプールのない時は誰も来ないから、お腹痛くなった時はゆっくりできるんだよね
今は夏ではないので、トイレを使う人もいないので汚れません、だからホースで水バシャバシャかけて終わりです。
後はみんなで遊んでるだけ。
掃除の時間は体育館に私たち以外には誰もいないので走り回って楽しい掃除です。
キーンコーンカーンコーン
5分前だぞ、5時間目始まるから急いで帰るぞ
体育館を出ようとした時です!
ヒュ~
殺気が
みんなで一斉に舞台の方を振り向きます!
その時、白い作業服を着た若いお兄さんのような人が、さっき掃除したトイレの方に走って入って行く姿が見えました。
あわわあわわ
なんだよ今の
みんな見たよな
誰だよ、何で作業服着た人いるんだよ?
すごいスピードで走っていったな
私だけではなく、みんな見てました。
誰かが勝手に入ったのかもしれないから
確認しに行ってみようぜ
私たちは恐る恐る先ほどのトイレ戻ってみると、
誰もいないし、いた形跡もありません。
絶対に誰かいたよな~
勘違いじゃないよな
でも一瞬だったしな?
キーンコーンカーンコーン
やべー、5時間目始まっちゃた
急いで戻るぞ!
教室でたらこに報告
私たちは、帰りの会の前にさっきの話をたらこにしました。
たらこは平然とした顔で
うん、知ってる
白い作業服着てる
でしょ
あたしもよく見るよ
・・・・・・・汗
あれは霊だよ
事故で亡くなった人だと思う
お母さんが言ってたんだけどね
その時に新聞にも出てたって
20代の男の人だって
体育の時間によく舞台の左側にいるの
ずっと立って見てるでしょ
ワニオも見えてたでしょ
逆に見えちゃダメなやつだよ見えちゃたけど
お塩持ってなかったし
親指隠さなかったし
俺呪われる
・・・・・・・・・・・
みんな鳥肌が立って下向いたままです。
俺今まで
あそこのトイレ使ってたけど
見られてたのかなぁ~
ホンモノだったんだ
俺ホントの霊能者になったんだ
目を合わせたらダメだからね
霊は取り付く人探してるんだよ
気をつけなきゃダメだよ
考えてるだけでも寄って来るから
もうやめよう
今日で終わりにしよう
これ以上霊で遊んだら
ヤバいことになるから
口数の少ないまま帰りの会を終えて遊びの約束もすることなくまっすぐに家に帰りました。
次の日から誰も霊の話もしなくなり、たらこもいつものおとなしいたらこに戻っていきました。
ただし、泣き虫の子はそこから2年間バレンタインデーには私に10円のフィリックス君ガムを10個くれました。
現代に戻ってきました、お疲れ様でした。
39年たった今でもハッキリと覚えている出来事です、私が見たのはその1回だけ。
体育館の出来事の後、少しの間はみんな無理やり明るくしていたような記憶があります、そのまま私達の前から霊の話は姿を消していきました。
これにて小学3年生のオカルトブームは幕を閉じたのです。
終わり
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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