続 昭和の遊び人オヤジ!それは嘘か本当か?

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海にいくぞ!

その朝は、兄の一言から始まった。

1990年

家族(年齢)
  • 私 16歳 高校生
  • 父 47歳 遊び人(自営業) 
  • 母 45歳 専業主婦
  • 兄 21歳 会社員
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目次

夏休みの朝

高校1年の夏休みのこと

バイトはしていたが、平日の午後と土曜日だけ、日曜日はフリーだった。

そんな日曜日の朝に、慌ただしく兄が
「海に連れてってやるから来い」と、
準備していないから待ってと言ったが、
「すべて買ってやるからそのまま来い」

無理やり車に乗せられた。

私も暇だったので嫌ではなかったが、

私が家を出ていく時のお母さんの顔が、すごく寂しげだったんだ。

表の車には父がすでに乗っていた、

真っ黒にゴルフ焼けした顔にサングラス、素肌にアロハシャツ、もちろんボタンなんかとめないで前開き。
チェック柄のハーフパンツにビーサン、
ムカつくのは、こじゃれた麦わら帽子
(つば短め)



ひとり常夏のバカオヤジ



家は二間しかない平屋のおんぼろアパートだったが、父は車を二台所有していた、
一台は仕事で使うバン、もう一台は、
トヨタのマーク2ツインターボというお高い乗用車。

もちろん今日は乗用車。

兄も父も浮かれた様子で、兄はいつもよりカッコつけていた、

私?

ビロビロのTシャツにヨレヨレの短パン

だって起きたまんまだもん。

車が走り出す。

父と兄の会話で、さっきのお母さんの寂しげな顔の理由がわかった気がした。

そうです、あのお胸のデカイお婆さん
(愛人?ラマン?友達?)との海水浴だった。

まえに私のバイト先のガソリンスタンドにきて、1万円ぽんとくれた人だ。

きっとお母さんは女の第六感で感じていたのだろう。

私は、それに気づくと同時にお母さんを裏切っているような罪悪感に包まれた。

帰りたかった、お婆さんを迎えに行くまでは。 えっ?

由比ヶ浜海岸

どこぞやの団地に到着。

そこには、つばの長い麦わら帽子をかぶった女性が二人立っている。

一人はお婆さん、もう一人は30代前半の
ちょっぴりエッチなお姉さんが立っていた。

※高校生には大人の女性はみんなエッチに感じる

お婆さんのことを、父も兄も「ママ」と呼んでいた、

ママって!

兄よ、私たちのママはお母さんだけだよ!恥ずかしくないのか、バカ!

は、ママさんと呼んだ。さん付ければ良し!

兄も初対面ではないようだ。

後からわかった情報では、若い時にスナックを経営していたらしい、旦那さんもいたが早くに他界され、経営で貯めたお金と旦那さんの保険金で毎日、悠々自適に暮らしている。


問題は、エッチなお姉さんだ、名前を
「なお」といった、父はよびつけで
兄は、なおさんと呼んでいた。

父は自分の娘のようにじゃれていたが、兄は少し距離があるように感じた、でも好きなのだろう目を見ればわかる。

なおさんだが、全体的にお嬢様タイプ、ママさんの遅くにできた子供で、生まれてすぐにお父さんを亡くし大事に育てられたらしい。

髪は背中の真ん中あたりまであり、きれいなストレート、

そして目がママさんに似て大きかった、

私は、会ってすぐに、芸人のおきゃんピーの目のデカイ方に似ていると思った、
は~いおきゃんピーな~のだ~のおきゃんピー(鶴ちゃんのプッツン5に出ていた)

白いノンスリーブのワンピースがまたお嬢様な感じだ。

ひとつ残念なお知らせがあります。

お胸が小さい!

ここは遺伝しなかったようです、でも大人だからエッチなお姉さんには違いないけどね。



車に乗り込んだ。

兄が運転で助手席にはなおさん、うしろに、私、父、ママさんの順番で乗った。

この時、なおさんが私のことをやたらと「かわいい、かわいい」と褒めてくれたから、調子に乗ってすっかり家のお母さんのをこと忘れていた

向かったのは由比ヶ浜という場所、

私の家は家族で海水浴などしたことないのに、この遊び人のオヤジには参る。
兄も同罪だ。

私は、海が見えた時に、お母さんにも見せたかったと思った。

きっとお母さんは今頃家の掃除を1人で汗だくでしているだろう。

隣りで軽快なトークしている父に腹が立ってきて!

腹が立った私がした行動とは?なんだと思いますか?
こちらをクリックしてください!





バコーン

「あててて~イッテ~」

お母さん、やりました。ざまあみろです。

ちょっとやり過ぎたとも思ったがイイでしょう。

距離感

イメージ

有名な海岸ともあり人が多いが、父のエスコートによりスムーズにセッティング。
海の家の更衣室確保、場所取りパラソル設置、敷物、私の海パン、浮輪二つ)
さすが!

父とママさんは、海には入らずパラソルの下でおしゃべりをしていた。

私は、弟として兄の恋路の邪魔はしないようにと、1人で浮輪プカプカ&お砂ホリホリしていた。

なぜか、なおさんはそんな私にやたらと絡んでくる、

エッチなお姉さんと海で浮輪プカプカ

エッチなお姉さんとお砂でホリホリ

あれっ!楽しい!お母さん、ごめんなさい、楽しんじゃってます。

兄は、なおさんを追いかけまわすも不発、結局3人で遊んだ。

兄となおさんには距離があって、なんならなおさんは私にベッタリとくっついて面倒を見てくれた。

その時私が思った感想は、

兄はなおさんがめっちゃ好き、
しかし30代前半の女性には、二十歳そこそこの男なんて中途半端なガキ。
惚れられても困るから、ワニちゃんと絡んで気をそらそう。
口には出さないけどそれでわかって。の感じ

ワンちゃん、ホントに私に一目惚れ(ない)

お昼ご飯は、海の家で食べて一日遊んだ(父のエスコートですべてがスムーズ)
兄となおさんの距離は変わらずに帰りになる。

帰りの車は(父と兄で何やら相談)

運転手父、助手席ママさん、うしろに私、なおさん、兄だった。

走ってすぐに、ファミレスで食事。

もちろん私は、グラタン(海の後だからシーフードグラタン)とクリームソーダ。

ファミレスかぁ~、
お母さんは、誰もいないからお新香とご飯だけだろう、
と考えるとたまらない気持ちになる。

みんなは肉物をガツガツ食べていた。

そして車は千葉県へと向かう。

走るなり運転手以外は爆睡と思うでしょ?

私は、まったく眠れなかった、
なぜかって?

海の家で買ってもらった白のタンクトップ、これが原因

隣りでガッツリ私に寄りかかって寝ている、(兄の方ではない)なおさんの火照ったなま腕が、私のタンクトップからでた
なま腕にくっつき、
何かがビンビン伝わってくる、女性の肌の感覚(お母さん以外)エッチ過ぎて鼻血が出なかったことが不思議なくらいだ。
(なんですか、このお肌のぬくもりは?)
しかも帰りの海の家で、シャワーの時に使ったであろうシャンプーの香り。
(なんですか、この甘い香りは?)

この感覚、もったいなさ過ぎて眠れなかったのだ。


ママさんたちを家に送り、私たちが帰った時間は夜の10時過ぎだ。

すでにお母さんは寝ていたが、ホントは寝てはいなかったと思う。

「今日一日、お母さんごめんなさい」
心から思っていた。

実はね

海水浴から一週間が過ぎた頃、

兄と父が、もめていた。
どうやら今夜、兄はなおさんに告白するらしい、それを父が止めているのだ。

なぜ止めるのか?私もわからなかった。

兄は怒って「オヤジはママだけじゃなく、なおさんにも手を出しているのか!」
捨て台詞をはいて、告白するために出て行った。

私は、そうなのかもと思い父を睨む。
(私も好きになっていたから)

父も黙って出て行った。
(おそらくママのところではない)


兄が出て行ったのは夜の8時くらいで10時には帰ってきた、コンビニでいかそうめんとビールをたらふく買って。

結果は見てわかる。

私は、まだ飲めないが話に付き合おうと思ってコーラとポテチを買ってきた。

その様子をお母さんは黙って見ている。

かなりのハイペースで飲んだ兄が「あのバカオヤジ、なおさんにも手を出したんだ、絶対そうだ、それしか考えられない」

私は、半信半疑だった、だって海でのなおさんは兄を避けてたもん。
かと言って
さすがに父もそこまではしないとも思った。

その夜、兄は寝ながら吐いた。

お母さんは何も言わず夜中にシーツとタオルケットを洗っていた。



その日から兄も私も父を避け、兄の方が怒りを露骨に出して避けた。

困った父が私を車に呼出し話し始める。

「なおが好きで付き合ってた人が、奥さんも子供もいたんだよ。それを知ったなおが元気なかったから、気晴らしに海へ誘ったんだ、そうしたら兄ちゃんが好きになっちゃったんだよ。なおも困ってるから。お父さんがいけないからこのままでいいけど、お前だけはわかってくれよ」

不倫?

「金曜日の妻たちへ」か?

やっぱり大人の女はエッチだ。



あの海の態度はそういう理由だったのか!



あんたたち
ほんとバカだね~


ずっと黙っていた
お母さんが最後に言った

おしまい


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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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