中学1年生シリーズ 【付き合うって何するの?】 <第4話>

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先生!!

疑問があります

「女子に付き合って下さい」

と告白されました

俺も好きだったから

「はい!よろこんで!」


と返事しました


私も好き  あなたも好き

めでたしめでたし



これで終了ではないのですか?


1987年
1人の男子の話です

\前回の話はこちら/

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目次

いじわる洋子

私の憧れ、陸上部アイドルガッキ!


なんと洋子はガッキと友達だと言っている。そしてガッキに私の気持ちを伝えてくれる約束をしてくれた。


ここまではイイ。


次の日から洋子の意地悪なジラシが始まった。


相変わらずまぶたを蜂に刺された早見優が、前髪にカーラーを巻いてヘアブラシマイク片手に、軽いステップを踏みながら私の机前オンステージにやってくる。


「ガッキに俺のことを言ってくれた?」すぐに聞きたいが、アイドルがご機嫌を損ねたら大変なことになるとジャーマネが言っていたのを耳にしたことがある。


ガマンして1曲聴いてあげよう。


ヘアブラシマイクを両手でギュッと握りしめて深々と頭を下げる。


「聴いてください!斉藤由貴で悲しみよこんにちは


斉藤由貴のふわっとした感じ、ぷるるんとした唇、そこに優しそうな声、ポケットに入れて持ち歩きたいほど好きだった。
ワニオ妄想(南くんの恋人)にパクられました。


そこにまた、大好きなアニメ「めぞん一刻」のオープニングテーマときたら、真剣に聴いちゃう。


問題は、目の前にいる洋子の胸の位置が上すぎるということ、どうしてもそこに目がいってしまい、困った時の犬のように首が斜めにかしいでしまう。


\でも曲が始まれば世界は一変、私は五代君に洋子は響子さんに/

/なわけないか\

とりあえず頑張って聴いたので、すぐさま「ガッキに俺のことを言ってくれた?」



「拍手は!?拍手ないじゃん」

 「ごめん」パチパチパチパチ


「まだ聞いていない」 

「… … …」(拍手させるなボケ!)




このくだり毎朝やりやがった!!



チョット休憩

陸上部 エチエチトレーニング
 パート3

私の大好きな陸上トレーニング!!


効果なんてどうでもいい、ただエッチならそれでいい。


学校の両サイドには非常用の外階段がある、上の写真のように半分上がって踊り場、くるっと反転して上ると2階という仕組みの階段があり、時たまそこでトレーニングを行う。


もちろんガッキの揺れるFカップを眺めるには場所取りが重要、ここには1番頭を使う、一日の中で一番労力を使うと言っても言い過ぎじゃない。


失敗すると、夜寝るまで後悔するからね。

Fカップの破壊力はこちらです
当ブログはしっかりとイメージを読者様に伝えられるよう日々努力しております。
筆者ワニオより

両脚二段飛びジャンプ

まずは見上げられる半分の段を男女2列で、両脚そろえて二段飛びジャンプ。


これは、膝を曲げて両腕後ろに引き、勢い良く両腕を上にあげながら飛ばないとつまずいて顔面強打してしまうから、必死。それがまたイイ。


Fカップの証言「もうね、下に行けってするから下に向かうと、今度は上にいっちゃうのよ!やっと上に追いついたら急に止まるんだもん、どうにか2~3回の揺れで止めるけどね、私はねスライムなのよ。
急な行動は控えてくれないと困るわ」





昔、お母さんに怒られたことがある。


文房具屋に売っていた水風船を買って、友達と公園で遊んだ。
風船には、はち切れんばかりに大量の水を入れて、それを二つシャツの中、胸あたりにイン。完全なるオッパイ水風船。


そして、友達同士胸でぶつかり合う、ゆる~くやるとぽよんぽよ~んって気持ちいい。感触が何とも言えない。


少しずつ距離を離してぶつかり合う、ぽよんぽよ~んってはじき合って大爆笑!


ぽよんぽよ~ん、ぽよんぽよ~ん、
ぽよんぽよ~ん


ブジュン!!
ブワシャーン!!

と大爆発大爆笑


胸からおまたから靴までびっちょりびちょびちょ。


家に帰ると

「あんた何してきたの!」とお母さん、「オッパイごっこしてきたんだよ」なんて言えない。


「あんた明日の学校なにで行くつもりよ!靴一足しかないのにバカ!」
と言うと新聞紙を丸めて濡れた靴の中にぎゅうぎゅうに押し込む。寝るまで何回も新聞紙を交換していた。

のちにはクルクルドライヤーのブラシを外して靴に突っ込んだりもしていたけど、焦げ臭くなったりして(笑)


お母さんごめんなさい。

\今はこんなに便利なものがあるのねお母さん/

階段おんぶ登り

これは単純におんぶして3階まで登って、おんぶしたまま下まで降りてくるというもの。


私はやせていたので、私をおんぶする人は楽だったと思う、実際みんな私とパートナーを組みたがってたし。


ただ私は、自分よりも重たい人ばかりでホントにこのトレーニングはキツくて嫌いだった!


ガッキも嫌いだったようす。


脚力は強いのでおんぶする時は良いのだが、おんぶされる時の顔があからさまに嫌がっていた。


普通におんぶされるとFカップが潰れて痛いようで、相手肩に手を乗せピンと腕を伸ばして背中の上の方に身体をそらせて乗っていた。

これは、おんぶではない!

騎馬戦だ!







私には好都合。


おんぶしている時は、相手のお尻に手を回しているので、お胸を乱暴に横に振って、


イヤン!イヤン!イヤン! ぶるん!ぶるん!ぶるん!となる。

でんでん太鼓
イヤンイヤンしてください
でんでんいいます


問題はやっぱりおんぶされている時だ。


手を相手の肩に置きピンと腕を伸ばす、これでだっちゅ~のポーズ完成。


そこに胸を張ったら、もう! 鷹匠の腕に誇らしげに留まっている


両腕でガッチリガードされているから横揺れはなし。縦揺れ。


両腕にギュッと押し出されているから縦が半端ない。そんなに揺らしたらぶつからなくても水風船が割れちゃうよ。と心配になるくらい揺れまくっている。



私は、しっかりと順番を勘定した上で先に登り、先生の見えなくなった踊り場では一回おんぶを止めて見学。ガッキがぬかして行ったら、またおんぶして猛ダッシュで登り、踊り場で見学。



これがもう最高で最高で、先生にバレないように最後の踊り場は知らっと降りた。


が、


先生「ワニオ!テメー途中で降りて休んだだろー、コノヤロ!」



おもいっきりぶっ飛ばされた!
 パートナーも。



まったく興味のないブサイクな女子がチクりやがった。



先生、俺休んでないよ、むしろおんぶしてダッシュしたんだよ。なんて言えるわけない。

ガッキの返事

当時の女子
みんなこれで折っていました

洋子にはぐらかされて一週間が過ぎた。


毎朝のエチエチトレーニングと夜寝る前のガッキとの妄想デートで、もうパンク寸前。


今考えれば、なんで自分でトライしなかったのかと疑問に思うが、ガッキはホントにしゃべりかけづらい感じの子だった。


ガマンできずに私の方から洋子のもとへ行き、「お願いします。ガッキに俺のことを言ってください」と頭をさげた。


洋子「その前に私のことはどう思っているのよ」

「えっ、あっ、どうも思っていないけど」

洋子「私のほうが新垣さんよりかわいいでしょ!」

(どうする、どう答えれば正解なんだ、考えろ、考えるんだ、俺)



「うんかわいい」

じゃあ私と付き合ってよ

「ガッキのほうがかわいいに決まっているよ」

もう知らない!向こうにいってよ!

「洋子はすっごいかわいいからみんな狙っているみたい」

私は、ワニオが好き

「俺、洋子のファンだからさかわいいとか好きとかの次元じゃない」

そうなんだ~じゃあ仕方ないな~





決まった!最後のやつだ!


「俺、洋子の歌すっごい好きでさ~、もうね、ファンなのよ、だから好きとか嫌いとかじゃなくてファンなの」


洋子「そうなの~私のファンになっちゃったんだ~」


洋子はピンク色の口紅のようなリップを出して唇に塗る。


唇全体になじませるように唇をハムっとしてポン、ハムっとしてポン、唇以上に大きくなじんでたらこになった。


洋子「わかった、ファンあってのアイドルだからね!私は、ファンを大事にするの。待っててね」

(やったぜ、正解だったぜ)


洋子はすぐさまガッキのいる5組へと向かっていった。


私は、星飛雄馬のお姉ちゃんのように陰から見送る。

見ているにゃ




おっ!帰ってきた!


急いで席に戻り平然を装う。


洋子、教室イン!


「洋子どキーンコーンカーンコーンた」

次の休み時間に持ち越しだ(泣く)





キーンコーンカーンコーンと同時に洋子は出ていった。


教室のドアからは洋子の歩く後ろ姿が見え、そしてまた5組に入っていく。


(えっ、えっ、なんだ、何があったんだ)


1組のドアから5組のドアを見つめていた。


その時

5組から洋子がガッキを連れて出てきた!!!!!!!!!


やばいよ やばいよ 
逃げなきゃ


違う違う そおじゃ 
そおじゃな~い


洋子のばかやろう、心の準備ってものがあんだろがい。


落ち着け俺 落ち着け俺 あれ!字、小っちゃ!!


震えながら着席。ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ。


後ろのドアから声が
「ワニオー連れてきたよー」


いきなり振り向いたらカッコ悪いな、ここはチョット大人の余裕で時間をためてと。



思いきや目の前にガッキが
いるーーー!!!




はじめて見る至近距離のガッキ!

目がクリクリでショートカット少し日に焼けた肌は内田有紀。


そしてセーラー服の上からでもわかるワガママボディーにほっそいほっそい足首。


う~ん、なんだ!なんだ!いい香りがするぞ!

甘すぎず、すっぱすぎず、やさし~い、やさし~い香りだ!

包んでよ、ガッキの香りで包んでよ。

時間が止まった!


こんなことってあるんだ、時間が止まる。いや、ない!時間はすべての人に平等にやってくる。


違う、俺だ!俺だけ止まっているんだ!ガッキを目の当たりにしてビビってフリーズしているんだ。


微動だにしない俺にガッキが照れながら差し出したのは、


手紙だった、ガッキは黙って手紙を差し出し、そのまま黙って帰って行った。


身体はフリーズして動かなかったが、鼻の穴は動く、思いっきり大きくて広げてガッキの残り香を吸い込んだ。むせた。


手紙

複雑に折りたたんだ手紙

ガッキからの手紙

夢にまでみた憧れの人ガッキ

手紙に書いてあった










私もワニオ君のことが気になっていたの❤







どうするのーーーー


この後どうすればいいのーーーー


俺、わかんないよーーーー


この後どんな顔で部活行くのーーーー


この後どんな顔でエチエチトレーニングするのーーーー

困ったワニオだ!


つづく

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