昭和ノスタルジー 1982年 小学2年生 チャボとの別れ

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1982年
昭和57年

私が小学2年生の時に大好きだった
ドラマ

噂の刑事トミーとマツ

皆さんはご存知でしょうか?

警視庁富士見署捜査課の刑事・トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)の、捜査そっちのけでドタバタな(事件は一応解決してはいる)様子を描くコメディ。


「なんだ、なんだ、
なんだー、 お前みたいなのは男じゃねえ! 女の腐ったのって言うんだ! 
このおとこおんなー! とみこー!!」


するといつもはひ弱なトミーの耳がピクピクしてめっちゃ強くなる

これも今の時代はNGですよね、難しい時代になってしまいました。

おとこおんなよく考えると意味わかんない??

当時の刑事ドラマはシリアスなものが多く、太陽にほえろ、Gメン’75、特捜最前線と子供には難しかったような。

刑事もので2人のバディも新しかったしね、

毎回同じ展開なのわかっていても面白かったのは、さすが小学2年です。

40年以上前からマッツは真っ黒ですね、もしかしてあれは生まれつきなのかなぁ~、キャラで黒くしているのなら日焼けの努力すさまじい、しかし近くで見たらシミとかいっぱいありそうです。

懐かしいけど今観るとつまらないんだろうな、思い出のままで。

さあ、小学2年生に行きましょう

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目次

夏休み

夏休みが始まりました。

チャボの世話は、先生の提案でクラスみんなの家を順番に回ろうとしたのですが、アパートの家や猫を飼っている家などがあり無理だということで、やはりマナブの家になりました。

私はチャボも好きだったしマナブとは家も近くだったので毎朝チャボの散歩を一緒に行こうと約束をした。

朝はラジオ体操に行きハンコを押してもらったらそのままマナブの家へ向かう、するといつもマナブは外で待っていました。

マナブ、チャボ、おっはよ!

※マナブの吹き出しは鼻を詰まらせて読んで下さい

マナブ

ワニオ君おはよう!

チャボ

コケ

散歩は学校の校庭です(今の学校は門に鍵が掛かって勝手には入れないみたい)
昔はずっと空きっぱなしで、朝から遊んでる子供もいたし、ランニングしている近所のおっさんもいたな。

マナブ

ワニオ君知ってる?チャボはね
ミミズが大好物なんだよ

学校では先生の持ってきたキャベツの葉っぱか粉末の鳥の餌しかあげたことはありませんでした。

マナブ

僕ね見つけたんだよ!
ミミズがね、いっぱいとれる場所だよ

マナブが案内してくれたのは、

体育倉庫の裏にある生き物のお墓
(金魚や小動物が虹の橋を渡ると、
校庭の端にある体育倉庫の裏の
雑な花壇に埋めていて、アイスの棒などに名前を書いてお墓代わりに立てていました)

マナブは転校してきたばかりなので知らなかったのね。

しかもマナブは墓石もどきのアイスの棒で穴を掘る

(うわ!)

掘った場所からミミズがうじゃうじゃ出てきます、チャボも目の色変えてツッツキまくりの食べまくり!

チャボ

コケコケ
コケコケ

(おいしい)

これが自然なんだね

チャボ
お腹いっぱい

事件発生

8月のお盆まではマナブと一緒に遊んでましたが、お盆で家の行事になってしまうと遊ぶ約束が途切れてしまい、その後にあったのは新学期です。

2学期もチャボはクラスで飼育することになりました。

この夏でチャボもかなり大きくなり筋肉質になった印象です(ミミズがたんぱく源?)

いつものように上履きでツンツントレーニングも、めっちゃ強くなっているしチャボの得意技の鳥キックの高さが30㎝は高くなったような。

しかしこれが災いを招きます。

休み時間に校庭でツンツントレーニングしている時に

1年生が「僕もやりたい」

私たちは靴の裏でやるのですが、1年生はサッカーボールを蹴るみたいにつま先でチャボのくちばしを蹴ろうとしたら、チャボは1年生のつま先を避けるように鳥キックをしてしまい、太ももに鋭い爪で引っかいてしまったのです。

このことが学校で大変な騒ぎに、

教室でチャボは飼えなくなり放し飼いも禁止

(飼育小屋OK、ニワトリやセキセイインコ等々がいる)

次の日の放課後クラスのみんなで一緒に飼育小屋にチャボを入れに行きます。

マナブ

チャボごめんね

俺たちが悪いんだよね
チャボは何も悪くはないだよ
ごめんね

チャボ

コケコケ??

チャボは慣れない場所で戸惑っているようでした、私たちはしばらくそんなチャボを眺めていましたが、明日の朝みんなで餌をあげに来る約束をして解散。

チャボ

コケコケ(泣)
コケコケ(泣)

寂しいよ

朝みんなで教室に集まってからキャベツの葉っぱをもって飼育小屋に向かうと、飼育小屋に人だかりが!

走って行き飼育小屋を見ると

飼育小屋が血の海に

白いニワトリが真っ赤になってます、一匹だけではなく数匹血だらけになっていて、地面にも血が飛び散っている

チャボ

・・・・・コケ?

チャボの足の爪が血で染まっていました。

私たちは何とも言えない気持ちになり、泣き出す女子もいます。

飼育係の人が先生を呼び我々みんな
一度教室に戻されます。

朝の会の時間になっても先生はなかなか来ません。

もしかしたらチャボは殺処分されるのじゃないかとみんなは心配で仕方ありません。

先生がやっときました

先生は神妙な顔で

みんな、よく聞いてくれ
軍鶏は闘争心が強いから他の動物とは一緒にしてはいけないらしい、
知らないで入れてしまった先生たちの責任だな、
だがチャボを1匹だけ隔離して飼うのも可哀想なので
先生がマナブのお父さんと電話してきました。
お父さんは、チャボをおじいさんの元へ返すのが1番いいのではないかと言って
おじいさんにお願いをしてくれました。
明後日の日曜日におじいさんが引き取りに来てくれるそうです

それを聞いたマナブは、凄くショックを受けていました。

私もショック。

もうチャボに会えなくなってしまう、夏休みのチャボとの朝の散歩や休み時間の鳥キックトレーニングがもう出来なくなる、今まで当たり前にあったチャボとの日々がなくなってしまう。

私は家に帰ると、お母さんに1日50円のお小遣いを前借してチャボに渡すプレゼントを買いに行きました、釣具屋さんです。
買ったのは

りんたろうミミズ

りんたろうミミズ

別れの日曜日

日曜日のお昼におじいちゃんがマナブの家に到着するらしいので、

夏休みの朝のようにマナブとチャボと最後の散歩へ行きました、散歩コースも夏と一緒、
チャボはおとなしくマナブの後ろをついていきます、
(チャボは何も変わっていないのに何故こんなことに?)

チャボ

コケコケ

マナブ

ワニオ君
僕いやだよ
チャボと別れるの
僕チャボが赤ちゃんの時からずっと一緒なんだよ
チャボはね、僕が寂しいときはね、僕にくっついてくれるんだよ
チャボはね、いつも僕を心配してくれるの

チャボとずっと
一緒にいたいの(涙)

私も泣きそうになりますが、カッコ悪いので我慢。
(変なプライド)

チャボは無心にミミズを食べています。

チャボ

コケコケ
コケコケ
(おいしい)

楽しい時間はすぐに経ってしまいます。

帰るとマナブのおじいちゃんが軽トラに鳥かごを積んで待っていました。

別れの時です

私はおじいちゃんにりんたろうミミズを渡して
「チャボが好きなので食べさせて
下さい」
とお願いしました。

おじいちゃん苦笑い

マナブは黙って立っています

黙って歯を食いしばって
立っています

私は少し後ろでその様子を見ているだけ。

おじいちゃんは手際よくチャボを鳥かごに入れて
「それじゃあな」とだけ言って車に乗り込みエンジンをかける。

マナブのお父さんとお母さんはマナブの肩にそっと手をかけて困った顔をしています。

私はマナブの後ろにいたのでよくわかりませんが、震えてるような?

走り去る車に向かって大きく手を振りました。

手を振るマナブ

マナブ、チャボ
何もしてあげられなくて
ごめんね

マナブに声をかけようとしましたが?

こちらをクリックして下さい
マナブ






私は黙ってマナブの両親に頭を下げて帰ります。



帰り道、涙でぼやけて前がよく見えませんでした。

さよなら
チャボ
今まで

ありがとう!

チャボ

※画像をタップすると飛び出るよ

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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